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羽毛布団の選び方と豆知識
掛布団素材として最適の機能の水鳥ダウンを詰めた 軽くて暖かい良い羽毛布団の選び方と情報のページ
ホワイトグースやシルバーグース、最高級のアイダーダックダウンやマザーグース。 最近ではマザーダックやホワイトダウン。産地ならポーランド産やハンガリー産シベリア産ウクライナ産とは
羽毛布団の選び方のページにつきまして
羽毛布団の製造メーカーは「西川」をはじめ多くの企業があります。「羽毛・ダウン」は掛け布団の詰めもの素材として機能的に最適です。ただし羽毛布団は中身が見えず、ユーザーの皆様には商品自体の機能や価格のバランス等で選び方が難しい品といえます。
このページでは、羽毛布団の歴史が深いヨーロッパのメーカーも含め日本国内のメーカーや原毛/ダウンの産地、生地、製造方法に関して過去の経験や現場の取材内容に基づいて偏ることなくお書きします。
ページ内の文言コメントは全て京都「眠むの木」代表・矢持正三の文責です。このページを読み終えた頃には羽毛布団の殆どの疑問は解決します。羽毛布団の購入をご検討時に羽毛布団の選び方の知識としてご利用下さい。
上は、6月に撮影したグースとダックの画像です。左(1)はホワイトマザーグース、右(2)はマザーダック(マスコビー種) です。羽毛布団に入れるダウンは「水鳥・みずどり」主に画像(1)グースダウン(ガチョウ/ホワイトグースダウン・シルバーグースダウンと表示)か、(2)ダックダウン(アヒル/ホワイトダウンと表示)から得られます。陸鳥(3)鶏/ニワトリからダウンは得られません。
このページは、ヨーロッパのダウンを主に殆ど京都「眠むの木」が撮影した現場のオリジナル画像をアップいたします。
ホームページ内の画像の転用はご遠慮下さい。
羽毛布団の選び方の目次
- 基本1 水鳥の品種について
- 基本2 羽毛は100%近く輸入
- 基本3 良い品質のダウン
- 羽毛の品質のランク表
- オリジナル羽毛布団のご紹介
- ハンガリー産とポーランド産?
- フィルパワーとダウンパワー
- 中級品と高品質羽毛布団の差
- 快適な羽毛布団・生地と量
- 羽毛の素材の良さは保温力と調湿性
- 同じ産地でも異なる品質
- 品質の検査データ
- 品質の目安になるの?
- 暖かさの質の問題・保温と放湿
- ご購入にあたって
- 水鳥の品種と内容
- 最高品質の羽毛布団とは
- 少し気になる事「羽毛のにおい」
- 気を付けてください!紛らわしい値段
- 羽毛の色についてもう少し詳しく
- 品質の差が生じる要因
- 現場からの報告
- ハンドピックについて
- 羽毛布団の原料
- 国内洗浄?海外洗浄?
- 実際にご使用にあたって・長さ
- 仕上げ方法で異なる使用感
- 側生地も非常に大切です
- トレーサビリティー
- 日頃のチェックとお手入れ
- 古くなった羽毛布団の打ち直し
- 側生地の吸水性
- 羽毛布団から透けて見える黒い点
- 長く快適にご使用いただくために
- お客様からのご相談
(1)羽毛布団の選び方の基本ダウン・羽毛・羽根・グース・ダック・ホワイトグース・シルバーグースとは
水鳥の品種によって身体をおおっている羽毛・羽根の色が異なります。ダウンは白色のイメージがありますが、グレー系の羽毛も使用されます。下は厳冬期のジーリングース・ホワイトの画像、続いてハンガリー産シルバーグースの画像です。
↓ハンガリー産シルバーマザーグースの画像
ケチケメート郊外のソロイ氏のシルバーグース農場にて/ハンガリー 8月撮影
一般的には「ホワイトグースやホワイトダック」の白色のダウンが使用されますが、茶色っぽい羽根に覆われた水鳥のグレー系のダウンも利用します。一般的に、これらはシルバーグースダウン、グレーダックダウンと表示されています。
側地から色が透けず、清潔そうに見えることから主にホワイトのダウンが一般的ですが、※同じ条件で飼育されている場合は、品質の差はありません。こちらでもう少し詳しくご説明しております。ダウンの品質や機能の差は、グースとダックの品種も重要ですが重要なのは、飼育日数と飼育地域の気象環境です。
フランクフルト/ドイツに世界のダウン・羽毛の最前線の関係者が集結。ポーランド、ハンガリー、ドイツをはじめ欧州各国・現場の状況を各ミーティングにて得ることが出来ました。得られた情報はこのページできっちり開示させていただきます。
2024年の羽毛布団の状況/2020年からのコロナウィルス・パンデミックの影響も薄れてきましたが、ウクライナとロシアの現状また、羽毛の主な産地である東欧を含めたEU各国の不安定な情勢に加えて、異常な円安・為替の影響で製品価格は値上がりの傾向にあります。今迄以上に正しい判断で安心安全の羽毛製品を全国皆様に提供させていただく所存です。
今年も良い品質のグースダウンは価格が下がる気配はありません。2020年のフランクフルト・メッセでは新しい動きとしては「リユース・再利用」と言うキーワードが各業種で目につきました。2022年初めから原毛価格だけではなく生地その他、全ての原料価格の値上がりが生じ、2024年に至っている状況です。
(2)羽毛布団の価格差
羽毛布団の選び方の中でも重要な販売価格の基本は単純に(1)充填するダウンの価格+(2)使用する生地の価格+(3)仕上げ・仕立て料金+(4)ケース等の備品の合計です。それに各企業の規模によって異なる必要経費が加えられて価格が決まります。羽毛布団と表示されている商品でも販売価格には大きな差があります。
身近な例で言えば「コーヒー/珈琲」でしょうか。街角で気軽に200円で飲めるコーヒースタンドもあれば、選りすぐったコーヒー豆を自家焙煎して900円のコーヒーもあります。それぞれ価格に見合った満足感が伴うため状況によって使い分けする事が最良です。
羽毛布団の選び方も同じです。ご予算に限界が無い場合は、全てに最高級・最高品質の羽毛布団を使う事に越したことはありません。ただし限られたご予算の範囲でご検討の場合は、一年に数回しか使わないお客様用羽毛布団と毎日気持ち良く眠るための羽毛布団は使い分ける事も一つも方法です。毎日ご使用の羽毛布団は出来るだけ良い品質の羽毛布団をご使用いただく事をお勧めします。
ポーランド産ホワイトグースダウンと言えば「アニメックス社」です。
もちろんお客様用も安心・安全の羽毛」を充填した羽毛布団である事が基本です。このページは安心・安全の基準をクリアした毎日ご使用していただきたい本物の羽毛布団を主に、お客様用としても最適な羽毛布団についてお書きします。
羽毛布団の詰め物・ダウンは、フォアグラや北京ダックの様な「食肉加工の副産物」です。またダウンの品質にはランクがあります。重要ですので繰り返しますが、ダウンの品質・機能を左右するのは、水鳥の品種(グースまたはダック)だけではなく飼育期間と飼育された地域の気候が大きく関わります。
(1)寒暖の差が少ない温暖な地域で飼育された水鳥のダウンと、(2)寒暖の差が大きな地域で飼育された水鳥のダウンを比較すれば、(2)の方が優れた品質のダウンが得られます。特に氷点下10〜20度にもなる厳しい寒さの冬を越し初夏に産卵をする親鳥(マザーグース)のダウンは、優れた保温力・パワーがあります。
ヨーロッパや中国も同じですが飼育日数が40〜50日未満の若鳥から得た原毛には未熟なダウンやフェザーも混入します。羽毛の「匂い」の要因も若鳥の羽根にあります。ダウンの匂いについて詳細はこちら
きっちりした品質チェックによってデータ管理されているFBZ/ハンガリーのラボの様子
羽毛布団のダウンの産地偽装表示について数年前に業界内のみではなく一般紙で報道されました。記事の内容は「フランス産ダックダウン」と表示されていた製品に「中国産の粗悪なダウン」が混入されていたという事です。問題になった羽毛の原産地表示につきましては、こちらに「眠むの木」の見解をお書きしております。
「眠むの木」は、安心安全を基本とした「IDFL・ヘルシーダウン」認定ダウンを使用しております。
中国産ダウン全ての品質が悪いという事はありません。中国産の羽毛のなかにも東欧産に劣らない素晴らしい品質のダウンがあるという事をプロとしてお伝えする責任があります。
例として下に動画をアップいたしました。中国東北部内モンゴル近くの素晴らしい環境の湖沼地域で放し飼いされているシルバーマザーグースの飼育環境の動画です。
★上の向海大雁/ヨーロッパ産の羽毛よりも良い数値が出た、中国産の最高級シルバーマザーグースダウン充填の「DT-5C銀雲」のご紹介。
(3)品質の良いダウンを得られる条件とは
(1)一年を通して朝晩の寒暖の差が大きく(2)豊かな水と(3)豊富な飼料が揃った地域で長期間飼育する事で水鳥たちは大きく丈夫に育ちます。そのような水鳥から得られる成熟したダウンは、パワーがあり吸湿放湿・保温力等、羽毛の機能が優れています。
★まさにダウンのラベルや産地表示やメーカー名だけではなく、正しい情報・知識を得ていただく事が質の良い睡眠を得るために欠かせない羽毛布団の選び方の基本となります。
上の画像は、年明けの1月にハンガリー・ケチケメートにて撮影した3年目のホワイトマザーグースの画像です。寒暖の差が大きな地域で長期間飼育され完全に成長したグースからは、素晴らしいダウンを得る事ができます。
(4)ダウン・羽毛の価格変動の主な要因
ヨーロッパにおける食生活の変化(基本的にグースダウンやダックダウンは食肉加工の副産物)やヨーロッパの羽毛・ダウン原産国の一部の国に見られる羽毛の手摘み・ハンドピック禁止の法律化、また従来は生産国の立場が国内需要増等に転じた事が価格上昇に影響します。
特に品質の優れたホワイトグースダウンが手に入り難くなっています。またフランス料理で有名な「フォアグラ」の生産もヨーロッパの一部の国だけでなく、多くの国で禁止の動きとなっている事も事実です。
ここしばらくは、品質が良い羽毛・ダウンで定評のあるポーランド産やハンガリー産ではなくその周辺諸国、例えば東のウクライナ産や西側のフランス産と言う文言、また「シルバーグース」「マザーダック」「グレーダック」と言う文言も目立ってくる事でしょう。
そんな中で「羽毛布団の割引セール(前年度持ち越し品等の理由による)・羽毛布団の激安バーゲン」と言う様なキャッチコピーで販売されるパターンも例年通り繰り広げられる事でしょう。
ただし原料高騰により各メーカーも無駄な生産は控えているのが現状です。少なくとも優れた品質のダウンが入れられた羽毛布団に関しては、「過剰生産の為、持ち越し品在庫処分」と言うセールのキャッチコピーは現状では死語と言って過言ではありません。
残念ながら中には「品質のあまり良くない羽毛布団」も低価格で出回る可能性がありますので羽毛布団を買う場合は、注意が必要です。
※怖い話/人体に危険な羽毛についての話、「グルーダウン」についてはリンク先にお書きいたしました。
羽毛布団の選び方としてはダウン・羽毛の正しい知識/品質・機能・価格を、今まで以上にきっちり理解していただく事が大切です。
羽毛布団の選び方としては、きっちりした品質の製品をお求めの上、大切に長く使い続け、傷んできたら「羽毛布団の仕立て直し」をしてまた長く使う…そんな時代になる気がします。2023年以降は正に使い捨てではなく大切に使う/羽毛布団打ち直し・リフォームがキーワードとなります。
「良質の羽毛布団を選び、ご使用後5〜6年で業者による丸洗いをし、ご使用後10〜15年で保温力に低下やダウンの偏り・吹き出しがみられたらリフォームをする」 というのがおすすめのパターンです。リフォームを2回繰り返すと45年は快適に使用できます。
羽毛布団の選び方ですが、ホワイトグースやシルバーグース、もちろん最高級のマザーグースやアイダーダウン。ポーランド産やハンガリー産。生地に関しても綿100%が良いのかリヨセル・テンセル、シルクがあったり、このページで詳しくご説明します。
(5)羽毛布団の基本/ダウンの品質・ランキング
下のチャートは、左にマザー親鳥、右にレギュラーグース・レギュラーダックを表し、それぞれのランキングの目安を表したものです。一見同じ様に見えますがホワイトグースと表示されている製品でも品質には大きな差が生じます。
赤いラインより左は親鳥。↑マザーグース・マザーダック/右は↑レギュラーグース・レギュラーダック
羽毛布団の原料である水鳥のダウンの品質チャートを上に書きました。中央部の赤い矢印は上に行くほど品質が優れている事を表しております。また向かって左が冬を越す親鳥(マザーグース/マザーダック)です。チャート最上段の更に上の特別な位置にあるのが羽毛の宝石と言われるアイダーダックダウンです。
アイダーダウンの採取方法は、一般的な農場で飼育されているグースやダックのダウンとは全く異なります。人と野生のカモとの共生の現場は、こちらにレポートしています。
品質の一つの目安として日本国内では日本羽毛製品協同組合が定めている「dp/ダウンパワー」、ヨーロッパ、アメリカ等の場合、IDFB(国際ダウン&フェザー事務局)基準の「FP/フィルパワー」が数値基準となります。
【★重要】注意点は全てのマザーグースダウンがレギュラーグースダウンより優れている訳ではありません。
マザーグースの下級品(A)はベーシック/レギュラーグースダウンの上級品(B++)より劣っており、そのレギュラーグースダウンの下級品(B)は、レギュラーダックダウンの上級品(D++)より劣っているのです。この事は、重要なポイントです。
※非常に粗悪で人体に危険な羽毛の報告です。グルーダウン・IDFB本会議からについてリンク先をご参照ください。
(6)京都「眠むの木」の羽毛布団ランクを富士登山に例えて
京都「眠むの木」のサブページ「布団屋.jp」から引用
富士山の頂上は3,776m、五合目は2,300m。ただし頂上も五合目も裾野も全て「富士山」と言えます。
当然ですが富士山の頂上と7合目、まして5合目以下では「景色の良さ、登山の達成感」にはかなりの差があります。羽毛布団も同じように羽毛の品質や使用する生地の品質の違いによって「羽毛布団の快適度」に間違いなく差が出ます。
高く登る事で景色も良くなりますが体力が必要です。羽毛布団で言えば良い品質のダウンを良い生地に入れれば快適性もアップしますが販売価格もアップします。京都「眠むの木」がおすすめする羽毛布団の選び方の基本は少なくとも6合目以上の羽毛布団をご予算に応じてお選びいただく事となります。
(7)安心安全の京都「眠むの木」オリジナル羽毛布団を富士登山に例えてご提案/
●6合目:DT-B・HD90 60番手・ハンガリー産マスコビーダックD90%・シングル56,800円〜(★2枚合わせも有り)
●7.5合目:DT-B・SG93 60番手・ハンガリー産シルバーグースD93%・シングル・シングル94,800円〜
●8合目:DT-1 60番手・ヨーロピアンホワイトグースD93%(★2枚合わせも有り)・シングル99,000円〜
●8.5合目:DT-2 80番手・ポーランド産ホワイトコウダD93%・シングル110,000円〜
●9合目:DT-1P 60番手・ポーリッシュホワイトコウダマザーグースD95%・シングル157,800円〜★正しい暖かさを最優先
●頂上直下:DT-5C 100番手・向海シルバーマザーグースD95%(★2枚合わせも有り)・シングル139,000円〜★正しい快適さを優先
●頂上直下:DT-5 100番手・ポーリッシュホワイトコウダマザーグースD95%・シングル168,000円〜 ★正しい快適さを優先
●頂上:DT-5E 廃版となりました。・ハンガリー産マザーグースD95%・★2022年秋に頂上の座を下のDT-5Gに明け渡しました。
●頂上:DT-5G 100番手・ドイツ産ジャーマンマザーグースD95%(★2枚合わせも有り)・シングル172,000円〜★正しい快適さを優先
●頂上の先端:DT-S・5 S383バチスト・ポーリッシュハンドセレクトマザーグースD98%(オーダー対応・寝室の環境と体質に合わせて実店舗またはメールのやり取りでお作りします)
●更に富士山の頂上より上にある雲に位置するアイダーダウンDT-7羽毛布団までのご提案です。
★弊社の羽毛布団は、もちろんですが、他店でお買い上げの羽毛布団の打ち直しリフォームも承っております。
★生地に関しましては、こちらの羽毛布団の生地についてのページをご参照ください。
★お問い合わせにつきましてはこちらの※京都「眠むの木」本店のお問い合わせフォームでお気軽にお聞かせください。
(8)羽毛布団の選び方の基本・例えば自転車
全国の多くの皆さまから羽毛布団のご注文をいただきます。同時に羽毛布団についてのご質問のメールやお電話もお受けします。「羽毛布団を買おうと思い近くのお布団屋さんやインターネットで調べてみたけど、9,800円があったり20万円があったり…訳が判らない!」ってご質問です。
お値段で言えば、ほぼ20倍です。日頃のお手入れに関しても自宅で洗えるとか直射日光に干すのが良いとか、また良くないとか…頭が混乱してきます。
その「羽毛布団の価格の差」からご説明させていただきます。 手軽な乗り物「自転車」に例えます。大人用の自転車でも今ならディスカウントショップさんで特価9,800円!!なんて激安で販売されています。価格に見合った性能はありそうですが長い期間、まして安全に使用出来るか少し不安です。
少し高い価格で販売されている5万円前後の自転車は、外観は良く似たものでも使用しているフレームの品質や、ねじ類の精度、タイヤの品質等々に「差」が有ります。
工業製品の場合はデジタル管理等で安定した製品が供給されますが、農場で飼育されている家畜・家禽の場合はその年の自然現象・気象条件等により、飼料となる穀物の収獲量や家禽の発育状況に変化が見られ原毛の品質および収穫高は、工業生産品と比較して不安定な部分もあります。
ポーランド産マザーグースダウンやハンガリー産マザーグースダウンと表示のある原毛でも飼育地域・飼育期間・その他諸々の条件によって品質は、全てが同じではありません。その品質を見極めるのが私たちプロの仕事です。
★羽毛布団の場合は「自転車の様な工業生産品」と比較して、海外製造の商品は問題が発生する可能性が高くなります。特に湿度が高く夏暑くて冬寒い四季の変化がはっきりした気候の日本国内で使用する場合はダウン品質は大変重要です。
時々ご質問内容にある「羽毛布団の臭い・におい」の要因も最終的には飼育期間の差です。羽毛布団の臭いに関しては、こちらにお書きしています※戻るボタンでお戻りください。
「自動車を買う時」「自転車を買う時」「テレビや冷蔵庫を買う時」「携帯電話を買う時」「パソコンを買う時」「○○○○を買う時」全て同じように、誰が・どのように・どの位の期間・使用するか又、予算がいくらなのかによって「羽毛布団の選び方」の優先順位が異なります。
ユーザーの皆様が羽毛布団の選び方でお迷いの時、「実際にご使用になられた時ご満足いただける羽毛布団」を提案させていただくのが私たち「プロ」の仕事だと考えております。
(9)品質の差はダウンパワー/フィルパワーの差/生地も重要
羽毛・ダウンの大まかな品質に関しまして2012年3月までは、一定条件の検査方法で高さ/pにて表記していましたが、2012年4月以降は体積/日羽協では「dp・ダウンパワー」と言う単位で表示するようになりました。これによりIDFB(国際ダウン&フェザー事務局)が用いている「フィルパワー/FP」に換算し易くなりました。2013年以降は「dp・ダウンパワー」が単位となっています。
羽毛布団に表記されている日本基準の「dp/ダウンパワー」とダウンジャケット等に表記されているヨーロッパ、アメリカ等のIDFB基準の「FP/フィルパワー」とは計測する単位が異なります。
ダウンパワーは、ふとんの中の羽毛のふくらみを1g当りの体積(cm3/g)での表示、フィルパワーは羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示すため数値は大きく異なります。
ダウンパワーについて・財団法人・日本繊維製品品質技術センタさんのページです
★さて、その「質の良い睡眠」に大切な要素は、お布団の中の温度と湿度のバランス/温度33℃±1℃、湿度50%±5%と言われています。羽毛・ダウンの機能がその温度と湿度を調整するのに一番適した素材と言えます。
ただし全ての「羽毛・ダウン」が掛布団としての理想的な機能をきっちり持っている訳ではありません。下の画像をご覧ください。いずれも適正な洗浄処理をされたダウンを20粒集めました。
【A】は、日羽協(日本羽毛製品協同組合)が定める440dp以上(dp=ダウンパワー/最高クラスのレベル)、【B】は350dp以上(必要にして十分な品質のレベル)のダウンです。
いずれもポーランド産のホワイトグースのダウンですが、やはりその「パワー・弾力性」は、【B】より【A】が優れている事は画像をご覧いただければ、お判りいただけると思います。20粒のダウンでも、これだけ嵩高の「差」がある訳ですから、これの数万倍以上となれば大変な「差」になります。
ダウンの品質に加えて快適な羽毛布団に仕上げるには、それを包む側生地の品質も非常に重要です。良い羽毛布団に仕上がる条件は適正な通気性と軽量である事です。
(10)価格の安い羽毛布団は寒いのですか?
適正に洗浄処理された羽毛・ダウンが充填された羽毛布団、一般的なシングルサイズの羽毛布団・150×210p仕上げの場合、上のダウンの画像【B】が(1)1.3kg充填された羽毛布団は決して寒くありません。
適正な処理をされた羽毛の場合は「暖かい羽毛布団」と言えます。「眠むの木」で言えば、DT-B・HD90がスタンダードタイプです。同じサイズなら左の【A】の場合は、ダウンのパワーが優れていますので、(2)1.0〜1.1kgで充分同じ厚さの羽毛布団に仕上がります。
それでは【B】のダウンが詰まった羽毛布団で充分で【A】は必要無いの?と言うご質問も良くあります。単純に一般的な暖かさをご希望の場合は、【B】でも充分だとも言えます。ただし「質の良い暖かさ」布団内の温度33℃±1℃、湿度50%±5%を実現する機能は、【A】のダウンが明らかに優れています。さらに機能を高めるために適正な通気性がある軽量の生地を使用する事が非常に重要となります。
(11)高品質・高級羽毛布団は「暖かさの質」が違います「快適な暖かさ」と「ムレ感がある暖かさ」は全く別モノ!!【A】【B】OK・【C】NG
最近の傾向として住環境の変化その他により高品質の羽毛布団は「絶対的な暖かさよりも質の良い睡眠を得るための快適な暖かさ」を追及する傾向にあります。
昔の様なボリュームを強調した仕上がりではありませんが、質の良い睡眠を得るための保温力と調湿機能に優れているモノが主流です。
(12)素晴らしい品質のドイツ産マザーグースやポーランド産マザーグースダウンその他のご紹介
前の(11)の項【A】図は「適正な通気度を伴う生地」に良質の大きな力のあるダウンを適正量充填した羽毛布団の断面図です。A++ランクのマザーグースダウンを軽量で適正な通気度のある生地に充填した羽毛布団が適正な保温力と湿度調節機能を持った最高級羽毛布団となります。
極寒の冬を越したマザーグースのダウンは一粒ずつが大きく強い為たっぷり空気を含み、また開閉する事で保温力を高めたり適度な隙間を作り寝床内の余分な湿気を吸収しお布団の外に放湿して適正な調湿性と保温力を発揮します。「気持ちの良い暖かさ」を実感していただけます。もちろん耐久性にも大変優れています。
「眠むの木」ではマザーグース「5」シリーズでご提案しております。
最高級のドイツ産ホワイトマザーグースダウン充填のDT-5G羽毛布団
または
ポーランド産ホワイトマザーグースダウン充填のDT-5羽毛布団
お値打ち品のマザーグースとして
内モンゴル近辺の水郷地域で放し飼いされた向海グース/DT-5C銀雲
も大変好評です
一般的なレギュラーグースと比較して販売価格もアップしますが比例してご満足度も必ずアップいたします。★ただしマザーグースと表示されたダウンにもランク・等級がありますのでご注意下さい。
★重要★/最高品質のマザーグース羽毛布団でも、冬に暖かくて夏に涼しいって事はありません…こちらにお書きしました。
一般的な羽毛布団です。もちろん充分な暖かさはあります。ただし、最高品質の上段【A】と比較するとやはり保温力はもちろんですが、吸湿発散性は劣る事となります。「暖かさの質」に差が見られる訳です。ダウンのパワーの差は、ページの中段にお書きしています。
下の【C】タイプの羽毛布団は、京都「眠むの木」はお勧めしておりません
★羽毛布団にとって大切なダウンの機能を活かすために余計なひと言…あえてお書き致します「眠むの木」があまりお奨めしていない羽毛布団/2層構造のキルト、「眠むの木」ではあまりお勧めしておりません。
寒いお部屋でお休みの場合や体質的に寒がりの方にとって「暖かい羽毛布団」と言うのは良いイメージがありますが最近【C】の様な構造の羽毛布団が多く市販されています。暖かさに関しては従来のキルトパターンより暖かい事は間違いありませんが…
ただし、その様な羽毛布団の中には2層キルトで構造的に中心部分に通気性が殆ど無い布が使用されている品もあります。すべてがその様なモノではないとは思いますが 少なくとも私が羽毛布団のリフォームのために解体した多層式の羽毛布団の98%がそうでした。 (通気性のあるメッシュタイプが使用されている場合は問題ありません。)
この様な羽毛布団は非常に暖かい?否 暑い…。真冬以外は、寝床内の湿気が抜けないため暑くて寝苦しい…一般的に「暖かい」と言う事は良い事ですが、寝床内の湿度調整機能が著しく劣るムレ感/暑さを感じる様な構造の製品はダウン機能を生かしていないもので京都「眠むの木」ではお勧めしておりません。
(13)京都「眠むの木」が考える本当に良い羽毛布団とは
羽毛布団の選び方の基本2として実際にご使用になられる方の体質・寝室の環境・お好みに合った羽毛布団を納得の上ご使用いただく事。羽毛布団の選び方の基本となるダウンの質はもちろんですが、使用する生地とキルティングのパターンを選び、ご自身の体質と寝室の環境を基本に羽毛布団をお選びください。
★保温力が高すぎる場合は発汗で寝床内の湿度が上り蒸れ感が生じます。重要なのは寝床内の湿気を放出する機能です。そのためにも側生地の通気性も非常に重要です。本当に良い羽毛布団の基本は、パワーのあるダウンを通気性のある軽量生地に適正量シンプルに充填して仕上げた羽毛布団といえます。
★トレードオフ・長所と短所/ただし通気度が良く蒸れ感がないことは長所ですが、短所としてダウンファイバーの吹き出しのリスクは高くなります。
(14)寝室の環境また、ダウンのパワーにより適正充填量は異なります
暖かくて快適な羽毛布団ですが、体質(暑がりの方、寒がりの方)又、環境、例えば同じ地域でも一戸建ての北向きの寝室と10階建てのマンションの南向きの部屋とでは、快適に使用出来る適正な羽毛の充填量は異なります。
京都「眠むの木」では、DT-1以上の上級クラスの羽毛布団に、保温力を優先したプレミアムタイプ、温かいお部屋でご使用のレギュラータイプ、暑がり体質の方にお勧めのライトタイプの厚さの異なる羽毛布団と合用掛と肌布団のご提案をしております。
充填する「量」ですが、同じお部屋で冬用として暖かさをお求めの場合、一般的な高品質ダウンでは、シングルサイズで1,200〜1,300gが主流となり「眠むの木」としてもその様にご提案しております。
新品でもダウンパワーが低い場合は1.35s〜1.4sも可。特に10年以上ご使用後の羽毛布団をリフォームする場合は、1.35〜1.4s充填も適正範囲内ではあります。
最高品質の優れたダウンパワーの羽毛の場合、軽量の生地を使用の上、キルティングパターンの工夫をすると1.0s〜1.1s前後で充分その機能を発揮します。良質のダウンは、入れ過ぎると下の図Aの様に必要以上に厚くなり(膨れ過ぎる)、その結果快適にご使用いただけない場合もございます。
羽毛布団として製品化された後の「ボリューム」は、使用する「側生地の重さ」も非常に影響があります。一般的な60番手生地は、1u当たり136g、高品質の80番手生地で114gとなり、100番手なら100g以下となります。
同じダウンパワーの羽毛を充填する場合、軽量生地を使用している羽毛布団はダウンに負荷が掛かり難く、ダウンボールが大きく膨らみボリュームが出ますのでシングルサイズ比率で50gほど充填量を減らす事が可能です。
上記の理由で適正な「羽毛の充填量」は、数値として固定する事なく、羽毛自体のダウンパワーと使用する生地の重さ、そしてキルトパターンにより充填する「量」のバランスを調整する必要があります。★生地についてもう少し詳しくはこちらで
- @
@の薄い目の羽毛布団は、身体に馴染んで「肌添い」も良く隙間も出来難いですが、保温力は劣ります。春や秋の季節、それほど寒くならない季節に最適です。 -
A
A必要以上に厚く仕上げた羽毛布団は、一見暖かそうですが、実際には「肌添い」が損なわれる等、ダウンの機能を上手く活かせません。 -
B
Bの適正な厚さの羽毛布団は、適度に身体を包み込み、快適な暖かさを朝まで保ちます。ダウンパワーと使用する生地のスペックによって適正量が変わります。
(15)「眠むの木」の羽毛布団は1月〜2月の真冬でも1枚で暖かいのですか?
ダウンは、掛布団の素材としてベストな充填素材ですが最高品質のダウンが充填された羽毛布団でも、どの様な条件でも1枚でOKと言う保証は出来ません。ご使用の地域は勿論ですが、体質や寝室の環境によって異なります。
寒い冬場でも室温の急な変化や体調によって必ず寝汗は出ます。発汗によって生じる寝床内の湿度の上昇が快適な睡眠を妨げる大きな要因になります。
羽毛掛布団の大切な機能は、保温力に加えて「調湿機能」です。★真冬に1枚で使用できる「暖かさだけを求める場合」は、前項のキルトパターン【C】にする事で可能です。 ただしその暖かさは羽毛布団の大切な「吸湿・発散性」をスポイルしてしまった「質の良くない蒸れ感のある暖かさ」と言えます。
例えば「眠むの木」の羽毛布団は最高級のカシミヤのセーターとお考えください。最高級のカシミヤのセーターは室内では快適な保温力があります。室外でも無風の場合はOKですが、北風が強い時は寒さを感じます。その時は薄くても風邪を通さないナイロンのウインドブレーカーを重ねる事で暖かさを保ちます。風がやんだらウインドブレーカーを脱げばまた快適です。
同様に「眠むの木」の羽毛布団をご使用いただき、もし厳冬期に寒さをお感じの場合は、カシミヤのセーターに薄いウインドブレーカーを着る様に羽毛布団の上にタオルケットや薄い毛布等、京都「眠むの木」のおすすめはこちらのパシーマキルトケットを掛けていただく事で十分な保温力を得ていただけます。厳冬期が過ぎれば、何も掛けずに使用する事で調湿機能を生かした理想的な羽毛布団としてご使用いただけます。
眠むの木」は、決して全ての多層式キルトの羽毛布団を否定しているわけではありません。羽毛布団の構造によって、「機能的なメリットとデメリット」があるという事をお伝えするためお書きいたしました。
文責 「眠むの木」矢持正三
(16)「自然の贈り物」といえるマザーグース羽毛布団
厳しい寒さの冬を越すため親鳥のダウンは大きく強くなり抜群の保温力が備わります。その親鳥のダウンを充填したのがマザーグースダウン羽毛布団です。
ハンガリー/ドナウ川とティサ川の間に広がる広大な草原地帯。上の画像は、ケチケメート近郊の「マザーグース農場」素晴らしい環境でマザーグースが飼育されています。ストレスなく育った親鳥が夏の初めに産卵を迎えます。良い環境で飼育されたグースから質の良いダウンが採取されます。
まさに「自然からの贈り物」です。「眠むの木」では、最高クラスのマザーグースダウンをご提案致します。また、お部屋の環境や体質に合わせて、サイズや充填量・ダウンの量を調節してお好みの羽毛布団をお作り致します。
(17)羽毛布団の選び方…どうしてポーランド産やハンガリー産ドイツ産が有名なの?
※画像(3)
「羽毛布団」にはグース(鵞鳥)やダック(アヒル・家鴨)/水鳥のダウン・羽毛を充填致します。さてその水鳥・グースやダックは、世界各国に生息しています。それなのになぜ「ポーランドやハンガリー、ドイツ」なのでしょうか…。
上の画像のブルーの線は、冬場は大変な寒さに包まれる日本列島最北端の「宗谷岬」北緯45度のラインです。ご覧いただくとお判りの様にドイツ・ポーランド・ハンガリーは、日本の最北端、宗谷岬よりまだ北に位置する地域です。
海流や地形に伴う風の関係で、宗谷岬以北とは同じ気象条件ではありませんが、基本的には高緯度で冬季には非常に寒い地域です。
また、ポーランドの国名の「ポルスカ(Polska)」は、野原を意味する「ポーレ (pole)」 が語源と言われています。とにかく「さえぎるモノも無く広い!!」と言う事は、間違いがありません。首都ワルシャワからの車で少し走れば車窓に映るのは平原。山どころか小高い丘すら全く見受けられません。
↑ワルシャワ市内から車で30分も走ればこの風景…とにかく真っ平らです。ハンガリーも同様に首都ブダペストからの移動時に見えるのは、際限なく続く「草原」です。素晴らしい自然環境の草原では、水鳥の飼料にもなるカラス麦・大麦・小麦その他穀物類の栽培が盛んです。
★水鳥の飼料になる質の良い穀物ときれいな空気、また一日の寒暖の差が大きな気候、そして冬季の厳しい「寒さ」が素晴らしい保温力のある「羽毛・ダウン」を育ててくれます。まさに最高品質の羽毛・ダウンが収獲出来る絶好の地域です。良い環境が素晴らしい品質のダウンを育むのは自然の法則…
(18)ポーランド産が良いのかハンガリー産が良いのか
と言うご質問も多くいただきます。ハンガリー産が良いのかポーランド産が良いのか…結論は、どちらとも言えない。そのご質問内容は、あまりにも巾が広いからです。
例えばドイツの自動車メーカーで言えば、ベン○かBM○は、どちらが良いのか…と言う感があります。それぞれ良い品質の自動車を作っていますがエンジンやボディーの形状、装備によって性能を含めて価格も差があるものです。ですから比較するとしたら、もっとスペックを絞る必要があります。
特に水鳥のダウンは農産物ですので、その年の気象条件やイロイロな環境によって品質には若干の波が有ります。飼育環境や日数によって品質に差が出てきます。その年その年にやはり微妙に変化が見られるため、やはりきっちりした原毛のチェックが基本となります。
一つの「農場」で採取できるダウンの量は限られていますので「農場限定」と言う表現も、今の羽毛布団の流通量からして少し無理があります。
羽毛産地としては、東欧・中欧/ハンガリー・ポーランド・ドイツ等が有名です。最近ではポーランドやハンガリー近隣の農業国の名前も最近では良く耳にします。
「眠むの木」としては、環境・サプライヤーの安定感等々の理由で安心品質のポーランド産とドイツ産・ハンガリー産のダウンを主にした羽毛布団を企画販売しております。中国産ダウンの中で高品質のグースダウンも推奨しています。
基本的には、生産国の名前だけでは品質の判断が出来ないためダウンそのモノのパワー/品質を重視しなければなりません。はやり現場の「目」が一番大切だと認識しております。
各種の品質表示のラベル/日羽協ゴールドラベルにつきましても同様です。同じ品質表示のラベルと言えども、原毛にはパワーの差があります。結果、現場の目利きが非常に重要なポイントとなる訳です。
(19)羽毛布団の選び方における産地表示について眠むの木の考え
羽毛布団の原毛の状況ですが日本国内で販売されている羽毛布団の原料(原毛)は、100%に近い状態で海外から輸入されています。
大まかな数字ですが総輸入量の76%が中国・台湾・ベトナム等の東南アジアの諸国から、また全体の17%の量がポーランド、ハンガリー、フランス等ヨーロッパ諸国、残りの7%は、カナダその他の地域となっています。
しかしながらお店やインターネットで販売されている羽毛布団の品質表示を見ていると、全体の輸入量に比べ羽毛の産地国表示がヨーロッパ諸国の名前が多く見受けられるのが現状です。少し??です。
羽毛の品質の品質の良し悪しに関しましては、産地表示も大切ですが、基本的にダウンそのものの「パワー」が重要でありメーカー名や産地国の名前や添付ラベルが全てでは無いと言う事をご理解下さい。
京都「眠むの木」では原産国表示よりもダウンそのモノの「品質の良さが判断出来る様な、信頼のおける表示」にする必要があると考え2019年モデルから国際検査機関IDFL承認の「ヘルシーダウン」ラベルを添付いたします。IDFLヘルシーダウンラベルとは
あえて言いますが、現状では中国産のダウンといえば皆様良いイメージをお持ちでない方がほとんどです。ただし実際には中国でも素晴らしい品質のダウンが手に入るのは事実です。その一例をご紹介します。中国東北部/中華人民共和国の東北側外縁に存在する地域で歴史的に満州と呼ばれていました。
遼寧省・吉林省・黒竜江省の東北三省と内モンゴルにわたる地域は、一年の寒暖の差が非常にありそこで飼育されるジーリングースやダックのダウンは、本場ヨーロッパ/ハンガリーやポーランドのダウンと比較しても決して劣らない品質のダウンを身にまといます。
向海湖沼地域で放し飼いされているシルバーマザーグースダウン充填のDT-5C銀雲のご紹介ページです。
上に実際のハンガリーのマザーグース農場の様子の画像をにアップいたしました。まわり360度見渡す限りの大平原…何にもありません!素晴らしい自然環境です!! 一度クリックしてご覧ください。
東欧だけではなく、ドイツ国内でも少しずつ変化が現れてきました。キーワードは、BIO(ビオ)・有機農法・エコロジー・キーワードは「安心安全」です。
フランクフルト市内からアウトバーンで1時間強。ビルシュタインのヘッタースロート地区は、典型的なドイツの農村です。素晴らしい環境を活かした有機農法でジャーマンホワイトグースを飼育されているクナーツ氏の農場を訪問しました。
良い環境からは良いダウンが得られます。今シーズンも楽しみです。ドイツ・ピーターコール社のフランツ・コール社長にお伴させていただきました。
(20)羽毛布団の選び方の基本です/羽毛(ダウン)と羽根
羽毛は進化の過程で水鳥の皮膚が変化したもので、哺乳動物の体毛にあたります。一番外側の翼の羽根・ラージフェザーは、非常に大きく硬いものですから寝具には使用しません。
※画像(1)
羽毛布団の選び方にとって一番大切なのは原料になるダウンの品質です。↑画像(1)の左の写真は、ポーリッシュグース(ポーランド産の鵞鳥)の親鳥/マザーグース、季節は初夏のスナップです。
本来、適正な品質の羽毛布団・寝具に使用されるのは、右の画像の中でも、きっちり大きく成長した「成熟ダウン(タンポポの綿毛のような球状の物)」を85〜95%に「スモールフェザー(長さ6cm以下)」を5〜15%混合した素材を使用します。
一部枕や敷ふとん用にフェザー(羽根)を使用します。もっと大きな羽根は、今でも「バドミントンのシャトルコック」や、昔ではペン先にも利用されていました。そのような大きなフェザー・羽根は寝具には利用しません。
【ポイント】品質の良い羽毛布団には、このタンポポの綿毛の様な球状になった「成熟ダウン」を主に使用します。
※画像(2)左は最高の成熟したダウンボール、右はフェザー羽根です・クリックで拡大します
(21)消費者の皆様にほとんど伝わらない事実
羽毛布団の選び方のポイントは、「ダウン・羽毛」のパワーです。生まれて40日の若鳥の羽毛(ダウン)も6か月間大切に飼育され大きく育った水鳥の羽毛(ダウン)も、表示は「ダウン」です。同じダウンでも若鳥のダウンは小さく、成鳥になるにつれ強く大きくなります。
ダウンの大きさや強さは、明らかに差があります。ダウンの品質はやはり保温力や耐久性に大きく関わってきます。羽毛布団の選び方の大切なポイントです。
★正規の羽毛布団は、「成熟ダウン」を85〜95%充填しますが、中には※画像(1)の右端に映っている品質が劣る「未熟ダウン」もダウンとして混ざった羽毛布団もあります(意識的か否かは別として)。 問題は、それらの「未熟ダウン」も品質表示は「ダウン」としてカウントされてしまう事です。
グースダウン90%スモールフェザー10%・1.3kg入りと表示されている羽毛布団でも正しく成熟ダウンが90%充填されている羽毛布団と未熟ダウン・類似ダウンが混合されている場合では、パワーや価格の「差」が出てくる結果となります。『ダウン率』だけでは、品質を判断出来ないのです。
ただし中クラスより上の商品の場合は、一旦加工され生地に充填されたばかりの状態は、プロの私でも正直言ってなかなか正確な品質の判断が困難です。羽毛布団によるトラブルも少なくないのは悲しい事実です。
そのような消費者トラブルの時や商社・製造者が品質確認の必要が生じた場合、適正な検査の上、公正な評価ををする機関が財団法人・日本繊維製品品質技術センター・略称『QTEC(キューテック)』です。繊維製品全般の評価および技術の指導に関する第三者機関として、『公正・中立』のスタンスで検査をされておられます。
ダウンの品質を検査する機関「QTEC」
日本国内で製造、また販売される羽毛布団の原料、原毛はほとんど海外から輸入されます。原毛の品質検査等をしておられる国内の繊維製品全般の品質検査機関「QTEC」の中部事業所を訪問いたしました。
羽毛原料の清浄性と品質の管理について各基準値を基に調べ、評価をされています。検査室では14の試験ケースをフルに活用しておられ日本国内にとどまらず海外からも高い評価を得ておられます。
■かさ高性の表示「cm/高さ」から「dp/体積」 ダウンパワー表示への移行
2008〜2011年に大きな動きがありました。以下「日本羽毛製品協同組合」の参考資料を原文のまま記載いたします。「基準変更の背景」羽毛は一定質量あたりの体積(=かさ高性)が大きいほど高い保温性を発揮し高品質であるとされています。
以前は、計測器内での羽毛の高さを「かさ高」として用いてきましたが、この数値については布団の厚み等のイメージを持たれる事も多く、分かりにくいという声を多くいただいておりました。
また世界的には、寝袋やダウンジャケットの羽毛の品質基準は一定質量あたりの「体積」の数値(フィルパワー)を用いることも踏まえ平成24年4月1日以降、「ダウンパワー」を布団に充填させる羽毛の品質を評価する事になりました。ヨーロッパ、アメリカにて表示されている「フィルパワー」の数値とは、単位が異なりますのでご注意ください。
(22)グース農場からお客様のお手元にお届けする羽毛布団までに関わる「プロ・専門家の強い絆」が「眠むの木」の誇りです
ポーランド/ワルシャワ空港でトラブル発生…出発寸前ギリギリセーフの飛行機でブダペスト着。ブダペストを二つに分けるドナウ川には大きな橋が数本架かっています。
Mr.メタボ?のF・B・Z社/コバチ部長の案内で、有名な鎖橋を渡る「本物の羽毛・ダウン」を探しに来た企画販売のプロと、製造のプロ、オジさん3人組…素敵な街並み・ドナウ川の素晴らしい風景に仕事での疲れも癒されるひと時です
水鳥の飼育現場から羽毛を集積し洗浄選別を行う現場、またそれらを輸入し国内で生地の縫製、充填仕上げのそれぞれのプロの繋がりが良い羽毛布団をお届けする基本です。
メタボ度に拍車?が掛かったコバチ部長との一年半ぶりの再会…ブダペストの路地にて/夜のブダペストの街はまるでメルヘンの世界。私たち二人の姿とは、少しかけ離れた素敵な街並みです。
2020年1月8日早朝のフランクフルト・メッセにて「ハロー」の大声に振り向くとコバチ氏…
(23)羽毛布団の販売価格の表示で気になる事
プロの「布団屋」として非常に悲しい事…
二重価格表示の問題です。定価98,000円の品がどうして49,000円で売れるの?今迄あまりお書きしませんでしたが、全国から多くのご相談がございますのであえてお書きする事にいたします。
有名メーカー西川の高級羽毛布団・定価270,000円の羽毛布団が、△△割引で78,000円等、信じられないような二重価格表示の羽毛布団も販売されています。いったい定価って何なんでしょう?「眠むの木」には理解できない…
不適正な品質表示や価格表示/表示されている品質と実際に充填されている羽毛の品質の違いが明らかに異なる羽毛布団も少なくありません。また価格の表示が適正を欠いている実態。
★「二重価格」の表示/例えば定価148,000円の羽毛布団が、直売特価29,800円等々、消費者の購入判断を迷わすよな表示が後を絶ちません。
★アドバイスとしては、「市販価格」「定価」「希望小売価格」と言うのは、完全に無視して下さい。最終的に「お客様にお届けする価格」と言うのがその羽毛布団の価格と言う事です。
通常のお取引にでは定価148,000円の羽毛布団を29,800円でお買い上げになられたら、それは148,000円の羽毛布団ではなく、29,800円の羽毛布団と言う事です。見せかけだけの異常な値引き販売には注意が必要です。(ただし、実際にショップ展示されていた旧タイプの見切り品等で僅かな数量の販売は整合性があるものと考えています。)
羽毛布団や家具等ある意味、「耐久消費財」をお求めになられる時には、消費者の皆様もある程度の商品知識を得て判断する必要がある事をご理解していただきたいと存じます。
【羽毛布団業界の構造変化】少し前までは、羽毛布団が消費者の皆様のお手元に届くまでの流通過程にいろんな業者(販社・問屋)が存在していたのは確かです。ただし時代は変わってきました。
結果的には中間に存在していた問屋機能が販売機能組織に吸収される様な形になったり、場合によれば小売販売機能が問屋・製造組織に吸収されているというのが現状です。
少なくともインターネットショッピング業界の最前線では「中間マージンのカット」というのは特別な事でもない「当たり前」の事です。ただし中間の工程を省くことが目的ではありません。目的は品質の良い羽毛布団を、お客様に提供する事に尽きます。そのために一番大切なのは、「それぞれのプロ・専門家の絆」だと確信しております。
(24)羽毛布団ですが冬に暖かく、夏に涼しいって事はございません…
正直な話ですが優れた品質の羽毛布団と言えども★決して「冬暖かくて夏涼しいと言うようなオールマイティーのお布団」ではありません。 正直なお布団屋さんはそのような事はもう言わないと思います。
さかのぼれば日本国内では、1960年前後までは羽毛布団は一般的ではありませんでした。1970年あたりから輸入製品に頼っていた羽毛布団を日本国内でも生産するようになり、一般に市販され出しました。
当時は、殆んどのお店が「冬暖かく夏は涼しくて一生使えるから…決して高くない」なんてセールストークで販売していました。シングルサイズで1枚15〜20万円と言う高額品が一般的でした。
また、お買い上げの方には「通常の半額で香港旅行付き」なんてキャンペーンがあちこちで行われていました。正直言って「眠むの木」もそうでした。 月々数千円の60回払い…払い終わりのころにいろんな問題があったり…。
結論
「冬暖かく夏は涼しくて一生使えるから…」というのは「ウソと言うか・間違い」でした。否、お布団屋さんの名誉のためにも言っておきますが、当時は「良く知らなかった」のです。業界の一部の関係者以外殆んど商品知識がありませんでした。
そして現在の真面目で正直なお布団屋さんは、必ず言います。 「冬は、間違いなく暖かいです。でも冬用の羽毛布団は、夏に使えば暑いですし、また昔言われていたような一生物ではございません。勿論「羽毛布団のリフォーム・仕立て直し」をすれば数十年は、ご使用いただけるお布団です」と。
冬場暖かいダウンジャケットは夏には向いていません。また素晴らしい最高級の軽くて暖かいカシミヤのコートでも、それらはあくまで「冬用」であって日本国内の6月から10月には暑くて使えません。
★ただしお部屋の環境/空調(冷暖房)をコントロールしてお休みの場合は、一年中使用する事も可能ですが、日本国内の一般家庭でご使用の場合は市販の羽毛布団(シングルサイズ規格で1,000g〜1,300g充填)の場合、11月頃から長くとも4月終わり頃までが快適な使用期間となります。
個人的には、夏用の掛布団・夏ふとんや肌布団は、メキシコ綿・スーピマコットン等の「純綿わた/コットン100%」の夏ふとんが気持ち良く感じ愛用しています。
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ポーランド・Sederセダー社の社長テルリコフスキー氏に契約農場を案内してもらいます。日本から訪れた私たちのために素晴らしいダウンパワーのある羽毛の状況を紹介していただきました。
(25)羽毛布団の選び方/条件や環境で選ぶ…
ご使用にあたっては、北向きの寒いお部屋でご使用の場合や逆に暖かいお部屋…また寒がりさんや暑がりさん。条件的には、時々ご使用のお客様用や逆に毎日出来るだけ気持ち良く安心して長く使いたい場合。いろんな環境や体格等、ご使用の目的で異なります。
羽毛布団は、価格が安いから買っておこうとか、逆に高い価格だから「絶対安心」と言う事でもありません。 このページでは、寝具のプロが出来るだけ分かりやすくご説明させていただきます。また適正な羽毛布団のご提案をさせていただきます。
当店は、決して「低価格を訴求しているお店」ではありません…
京都「眠むの木」は、末永くご愛用頂ける安心安全の羽毛布団を適正価格で販売させていただくショップとご理解下さい。
(26)お客様の「安心と納得」に、とことんこだわった羽毛布団の店です
HP内でご提案の羽毛布団は、全て「眠むの木」のオリジナル企画羽毛布団です。きっちりした原料をきっちりした技術で仕上げ全国の皆様にお届けいたします。
最近ではホームページをご覧いただき「HPのお買い物カートに入れる前に実際に体験したい」と東京や福岡等、ご遠方からご来店いただく事も多くなりました。
★大切なお時間を割いてご遠方からお越しいただく場合、滞りなく対応させていただくためにも事前にご予約をいただき対応させていただいております。ご予約につきましては、こちらをご確認の程よろしくお願い致します。
----毎週火曜日は定休日です----
「プロのひとり言」現在の寝具業界の大きな流れ…
昨今、私たちの日常生活で問題になっている「食料品等の原料価格(小麦・コーヒー豆等々)の値上がり」と同様に寝具業界の場合「綿花(綿わた・生地等の原材料)や原毛(羽毛・ダウンの原材料)」の需要と供給のバランスの変化『従来の生産・原料輸出国が消費国となっている状況』により今までとは異なった動きになっております。
(27)羽毛・ダウンの価格が異常な値上がり・価格高騰
羽毛布団の場合なら一定以上の品質の羽毛布団を使い、傷んできた時点で、またそれを「リフォーム・打ち直し・仕立て直し」をして大切に使う。そんな方向に日本の状況/世の中が動き始めている様に感じております。
特に2013年に羽毛布団の原料となる「ダウン」の輸入状況が業界にとって大変深刻な状態になりました。2014年から拍車がかかり羽毛布団業界に大きな変化がおこりました。2018年〜2019年も良質のグースダウンは高止まりです。
2020年の初めから世界各国に蔓延したコロナ・パンデミックの影響は、あらゆる部分に影響を与え2023年も予断を許さない状況です。
(28)業者のモラル
2016年5月7日、業界紙ではなく一般全国紙に羽毛布団/羽毛の産地偽装問題が報道されました。業界にとっては大変大きな問題ですが基本としている方向「安心・安全・正直な羽毛布団の販売」に業界全体が徐々に近づいていく様に感じています。
(29)「眠むの木」では羽毛布団の打ち直し・リフォームも承っております
最高級の羽毛布団と言えどもダウンは天然繊維ですので必ず10年前後ご使用になられると徐々に経年劣化を実際に感じる事となります。 当初の保温力が無くなってきたり生地が傷んできたり…その様にお感じの場合は、羽毛布団のリフォームをお奨めします。
京都「眠むの木」の羽毛布団リフォームは、ダウンの状態を一枚ずつノーカットのビデオ撮影を行い、お客様にご確認いただいて作業を進めますので必ずご納得いただける作業です。詳しくは、こちらの「羽毛布団のリフォーム・打ち直し」ページをご参照ください。
ポーランドのグース農場/素晴らしい自然の大地/歳月が過ぎても、草木は同じでした
ポーランド・ワルシャワからフリーウェーを車で約2時間/オストルフキ村
質の良い羽毛・ダウンは素晴らしい自然からの贈りのもです…
全く同じと言って良いくらい、環境が保全されています。
訪れた季節のわずかな差により、草木の色の違いはありますが、今回も全く同じ平原のフォルムです…(七つの間違い探し風? 遠くの干し草の位置が微妙に違います)
小さな小屋で飼育されている環境ではなく、この環境の中でストレスなく飼育されているマザーグースからは最高級のダウンを得られます。
「眠むの木」では、 DT-1P / DT-5 / DT-5G / DT-5Cに最高級のマザーグースダウンを充填しております。
ポーランド首都・ワルシャワから車で1時間30分、新しい農場:チェシュルック農場との出会いです。目いっぱいのおもてなしをしていただきました。このマザーグース農場も大変衛生的な農場でした。
良い羽毛の発見です。益々楽しみになってきました。良い羽毛布団をお作りいたします。ポーランドの羽毛/グース農場について少しだけふれさせていただきます。こちら
(30)ハンドピック・手摘みの表示につきまして
従来は【※1】ハンドピック/ハンドプラッキング/手摘み/との表記がされておりましたが、2009年から、主に良質の羽毛供給地域である欧州連合/EU・ヨーロッパにおける社会状況により、日本国内におきまして【※1】の表示が禁止となりました。
ハンドピック・手摘みにつきましては、こちらの項にお書きしていますのでご参照ください
(31)羽毛布団の選び方(3)軽く両手ではさんでみる
両掌を大きく広げて羽毛布団を軽くはんんでいただくとダウンの反発力が感じられます。実店舗等で実際に手にとって比べられる場合は、以下の事にご注意下さい。ダウン率と重さが同じなら質の良いものほどふんわりとカサがありの劣るものは膨らみがありません。
大まかには、ふとんを四つ折りにして、両手で強く押すと【あまり強すぎるとわかりません。ほどほどです…^^)、一般的には同じ側生地で作られている場合、良質の羽毛ほど速く元に戻ります。
★側生地の通気性/通気度の差で戻る度合いや早さは異なります。
また1点だけではわかりづらいので、いくつかを試してください。たまにガサガサと音のする側地があるので、そちらもチェックです。
★絶対に実感できる方法をお教えいたします。お試し下さい。↓同じ方法で、2〜3枚試されると、必ず違いが判ると思います。
- 指で挟むと力が集中してしまいますので比較する場合は判りにくくなります。殆んど判らない!
- 基本的には両方の手のひらを大きく広げて2〜3ヶ所を両手で★軽く挟んでください。強く挟むのはNGです。
- 同じ力で、それぞれの羽毛布団を挟んでいただくと、ダウンの持つパワーの違いが判ります。
このチェックは、あくまでも同じサイズ、また同じ「充填量」の場合です。入っているダウンの量もチェックしてご判断ください。
【価格の「差」ポイント】
このページの初めにお書きした様に、同じ生地に同じ量の、「ダウン率表示が同じ」羽毛を入れた羽毛布団でも、パワーや価格の「差」が出てくるのは、「未熟ダウン・類似ダウン」の混合されたモノと、本来のスペックそのものが入れられた羽毛布団の「差」に現れます。未熟ダウンでも、ダウンとしてカウントされます。
(32)羽毛の種類を確認・充填量が多すぎる物は要注意!
ダウンが、グース(鵞鳥)ダウンかダック(アヒル・家鴨)ダウンかを確かめてください。表示で確認が出来ます。一般的にはグース・ダウン90%の場合、ダウンボールの大きい(最高級の品質)羽毛の場合は1.1s前後、ダウンボールが標準的な羽毛の場合は、1.3s前後、ダウンの混合率が少なくフェザーが多い場合は1.5〜1.8sと重くなります。
笑い話…時々テレビショッピング等で「今回は、ご奉仕品で増量しました!」なんて表現されている事があります。一瞬お得?って思ってしまいますが羽毛にパワーが無いため増量しなくては嵩が出ない訳です。繰り返しますが良質の羽毛は、一般的なシングルサイズ150×210cm仕上がりで、1kg〜1.3kgまでとご記憶下さい。
★シングルサイズ:150×210cmで中羽毛が1.5kg以上詰められている羽毛布団は、粗悪な羽毛布団と言い切れます。
羽毛布団の実際の重さ/羽毛布団の品質表示等で、1.2kgや1.3kgの表示があります。その数字は、あくまでも中に入れられているダウンの量です。実際の羽毛布団は、ダウンの重さに側生地が加算される訳です。生地自体が、1kgの場合、羽毛も重さと合わせて、実際の製品重量は、2.3sとなります。
おまけに、室内の環境によって、湿気を吸収している時、またお布団カバーをつけた時にも重さは加わっていきます。「眠むの木」の各ページでは、充填量と生地の重さも表示しておりますのでご参照ください。
(33)信頼できる専門店を見つける
日頃から専門店や寝具売り場を訪れ販売員から情報収集しておくと、ある程度の価格の目安はつけられるでしょう。
そのためにも信頼できる専門店を見つけて相談してください。
またインターネットでご注文される場合は、商品説明や製造工程等を充分確認したうえでカートにお入れ下さい。またお判りにならないこと等が有る場合は、メール、電話等で直接ご確認される事をお奨めします。充分に説明を受け、ご納得された上お求めになられる事をお奨めいたします。
「眠むの木」も小さなスペースですがホームページでご紹介の羽毛布団やその他の寝具は、常時仕上げて展示しております。営業形態上、事前のご予約制となりますが実際に確かめていただく事は可能です。 ご来店の場合は、★事前に、メール又はお電話にて、ご予約をお願い致します。詳しくはこちらをご確認下さい。
ご遠方/他府県からも多くお越しいただいておりますが、事前にご予約をいただいていない場合は対応いたしかねますのでご了承の程どうぞ宜しくお願い致します。
(34)ダウン率を過信しないで
安い羽毛ふとんの中にも、ダウン率の高いものがあります。未熟ダウンや粗悪ダウンなども、すべてダウンとみなされてしまうからです。先ほどもこちらにお書きいたしましたのでご参照ください。
ダウン率表示の高いものが、必ずしも良い羽毛ふとんとは限りません 。ダウン率80%のダック入り羽毛布団の方が、ダウン率90%のグースよりもパワーがあるって事も時々見受けられます。その点は充分に注意して下さい。
↑今回も、安心・安全の高品質の素晴らしい原料/羽毛・ダウンを契約する事が出来ました。 京都「眠むの木」がお奨めする羽毛布団のメニューはこのリンクから
羽毛布団には水鳥のダウン(タンポポの綿毛のような羽毛)を充填いたします。そのダウンの確保ですが、羽毛布団用に飼育されているモノではありません。基本的に殆どが食肉用に飼育された家禽類の副産物としての羽毛・ダウンが羽毛布団の詰物として利用されています。
その羽毛はダウンジャケット等の防寒衣料品用の原料と同じです。そのため自然現象や需要のバランスで価格も基本的には不安定なものでもあります。
種類としては、主に食用の家禽として世界中で大量に飼育されているグース(ガチョウ)とダック(アヒル)の羽毛が使われています。
その羽毛も品質のランクがあります。中でも親鳥/マザーグースのハーべスティングのダウンが最高品質といえます。「最高額品」と言う事なら、「ケワタガモ・アイダーダウン」が充填されたアイダーダウン羽毛布団も有名です。
ただしダウンの収獲方法が一般的なグースやダックと異なり優れた機能を持っているとは言え、価格的にかなりかけ離れた商品となってしまいます。 「眠むの木」オリジナルアイダーダウン羽毛布団はこちら
京都「眠むの木」として「最高品質」の羽毛布団と言えば、やはりマザーグースダウン羽毛布団が一般的には「適正」だと考えお勧めいたします。
マザーグース(親鳥)は、狭い小屋・ケージの中で育った家禽とは異なり、自然真っ只中の大平原で飼育されストレスなく本当に品質の良い「羽毛・ダウン」を身にまといます。
(35)一日の寒暖の差が大きな地域、そして厳しい寒さが素晴らしいダウンを育てます
春から秋にかけては、本当に環境の良いポーランドの原野ですが厳冬期には、想像をはるかに超える厳しい寒さとなります。でも、その厳しい寒さこそが素晴らしいダウンを育む事になります。厳しい冬を越したマザーグースが、5〜6月に産卵を終えた後で大きく育った「マザーグースのダウン」を私たちにプレゼントしてくれるのです。
★マザーグースと総称されていますがお父さんグースもいます。こちらの農場では雌鳥が75%、雄鳥が25%の割合で一緒に飼育されています。グリーンの目印が付いているのがお父さんグースです。3年目を迎える、ハンガリーのマザーグース農場でのスナップ。
ダウンの小羽枝の三角形の節が、ダックは先端に片寄って集中しているが、グースの節は問隔も長く、平均的に根元まである。
このためグースの方が、羽毛同士が絡みにくく、カサ高性に優れています。農場から集められた羽毛・ダウンは常にサンプリングされ、羽毛の状態をチェックしています。
(36)基本となる「ダウン・羽毛」ダックとグース、親鳥と若鳥・幼鳥
羽毛布団の選び方…まず羽毛布団に入れるダウンは、「水鳥(みずどり)」主にグースダウン(鵞鳥/ホワイトグースダウン・シルバーグースダウンと表示されます)か、ダックダウン(アヒル/ホワイトダウンと表示される場合もあります)です。
その水鳥のダウンの品質は、飼育された地域(暖かい地域で飼育されたか、気温が低く寒暖の差が大きな地域で飼育された水鳥なのか)、また寒い冬を過ごした親鳥(マザーグース)又は飼育期間が40から50日前後未満の若鳥のダウン…等々によって、「ダウンのパワー」は全く異なるモノなのです。
●羽毛の形状の違いによって、ダウン(羽軸・硬い軸状のものがなく、羽枝「うし」のみで出来たタンポポのわた毛のようなもの)とフェザー(軸を持った羽根)に分けられます。
グースは野生のガンを家禽に、ダックは野生のカモを家禽にそれぞれ改良したものです。同じ条件で飼育された場合を比較するとグースの方がダックよりも体が大きく、ダウンボールの羽枝も細くてしなやかで大きいため空気をたくさん含みカサ高性に優れています。
一般的な表示ですが、グースの場合は「ホワイトグースダウン・シルバーグースダウン」と書かれています。「ホワイトダウン」と表記されている製品は、ホワイトダックダウンの場合が殆どです。
水鳥の身体は、皮膚からまずダウン、スモールフェザー、フェザー、ラージフェザーの順で覆われています。良い羽毛布団には「皮膚の近くにある一番保温力があるダウン」を使用します。
羽毛布団と毛布の順番(どちらが上か下か)
ダウンの機能を考えれば羽毛布団を身体に一番近い状態でご使用されることをお勧めします。寒さを感じたら羽毛布団の上に京都「眠むの木」では、パシーマキルトケットをおすすめしていますが、お手持ちのタオルケットや薄い毛布の様なものを掛ける事で保温力が高まります。水鳥の身体もダウンの上にスモールフェザー・フェザーで覆われているものとご理解ください。
(37)羽毛布団と羽根布団の違い
上の画像の成熟ダウンと表示されているものが羽毛/良質のダウンです。その下に写っているのが羽根・フェザーです。水鳥にとっての機能が違うように、寝具に利用した時の機能や性能が全く異なります。羽毛(ダウン)は従来からその優れた保温性と言う特性を生かして掛布団に使用されています。
水鳥の羽根(フェザー)は、ニワトリやチャボの様な陸鳥の羽根と比較して、弓の弧状になっています。そのスプリング性を生かし枕等の詰物として利用されて来ました。
羽根(フェザー)に関しては物によっては相当太い軸があります。風合いは優れたものではありません。また軸の中は中空で隙間があり内壁面を完全に洗浄処理する事は困難です。
一般的には長さ6p以上の大きな羽根は使用しません。価格的に安価で販売されている商品で羽根を使用している寝具もみられますが、品質的にも、もちろん使用感に関してもお奨めできるものではございません。
(38)羽毛布団と羽根布団は全く違います
良質の羽毛布団は、上の画像の上部にあるタンポポのわた毛の様な成熟したダウン(羽毛)を90%前後、下部のスモールフェザーが10%前後の混合率が主になります。
業界では1枚のお布団の中にダウン(羽毛)が50%以上含まれているものを羽毛布団と表示し、ダウン(羽毛)が50%以下すなわちスモールフェザー・フェザーが50%以上含まれている布団を羽根布団と呼ぶようになっています。
羽毛布団と羽根布団とどちらが良いかといえば、それはもちろん羽毛布団です。掛布団として使用するのは、殆どが成熟ダウンと長さ6cm以下のスモールフェザーです。スモールフェザーは若干混ざります。またダウンのピリング(毛玉等)防止のためにも混入される場合がございます。
羽毛掛布団に関しては、羽毛は「自然の素敵な送り物」といえますし、羽根(フェザー)は、「良い羽毛布団には決して使わないもの」と認識してください。
(39)羽根の臭い(におい)洗い方と品種の違い/飼育期間が原因
羽根って軸があります。その軸の中は空洞になっております。外側は洗えても内側って洗えないです。洗浄がきっちり出来なければ問題がおこります。
「羽毛・羽根ふとんの臭い」です。湿度と温度の関係で臭気が強いおふとんがあります。また農場で集められた原料のダウンの洗浄・洗いが適正でない場合、脂分が湿気や温度に反応して臭いが出る場合があります。
日本国内でご使用の場合に高温多湿な梅雨時には湿度と温度の関係で★高品質の羽毛布団でも若干の臭気を感じる事があります。ただしその場合も羽毛布団の中の湿気を抜くと殆ど匂いは感じなくなります。
適正な洗浄処理がされている羽毛は、殆んど臭いはないものです。(ただし全く臭いが無いと言う表現は出来ません)
★お天気の良い日に充分湿気を抜いてもまだ強い匂いを感じる羽毛布団は、残念ながら@適正な洗浄が行われていない製品、またはA飼育期間が短い未熟ダウンを充填した羽毛布団と言わざるをえません。
@につきましては、羽毛布団の・リフォーム・打ち直しと言われる仕立て直しをする必要があります。ただしAの場合は、完全洗浄を施しても匂いが取れない場合があります。
羽毛布団の仕立て直しの工程は、新しい羽毛布団を仕立てする以上に手間が必要になります。リフォーム作業料金は、10万円の羽毛布団でも1万円の羽毛布団でも全く同じ作業をするため同じです。1万の羽毛布団でも、仕立て直し・羽毛布団のリフォームの価格は、おおよそ2〜4万円の料金になります。 羽毛布団の打ち直しに関しましてはこちらに詳しくお書きしています。
(40)「眠むの木」の羽毛布団は、匂わないのですか?とのご質問につきましてのお返事
羽毛布団の購入を検討されている皆様から時々「眠むの木の羽毛布団は匂いはしませんか?何か特別な処理をされていますか?」というお問合せのメールをいただきます。「眠むの木」のお返事を開示いたします。
実際に洗浄や充填現場で感じる事でが、グースよりもダックの方が少し動物臭は強く感じる事は事実です。グースと比較して雑食系のダックの方が、ダウンの油分が多く洗浄方法が適正でない場合少し臭いを感じます。
「眠むの木」の羽毛布団の匂いに対しては、特別な事はしていません。飼育期間が長い水鳥のダウンをきっちり洗浄処理したダウンを充填しているだけです。余計な加工処理などはしなくても、適正な飼育期間の原毛を適正な洗浄をする事でダウンの機能を損なわず匂いの少ない羽毛を得られます。
また、最高品質の羽毛布団でも、「匂いがしない」とは言い切れません。その理由は、羽毛布団に限らず木綿わたや羊毛わた等、「天然繊維」の場合は、必ず匂いを感じる事があります。素晴らしい北山杉にも、「木の匂い」は残ります。素材の「匂い」を感じる要因は、素材の油分と気温と湿度の関係です。
天然繊維の場合は、原料そのものにそれぞれ「油分」を含みます。植物性油脂、動物性油脂分です。保温力・吸湿発散性その他の機能を残すために、精製後も100%完全に脱脂はせず、適度な油分を残して製品化します。その微量の油分が湿気等に反応し、それぞれの繊維特有の「匂い」を感じる場合もあります。
★ただし適正に処理されている場合、その匂いは羽毛布団の湿気を抜く事(乾燥)で、一般の方にはほとんど感じなくなります。例えば、着用時に殆ど匂いを感じない軽くて暖かい最高級のカシミヤのセーターでお試しください。
ご使用時匂い等を全く感じないカシミヤのセーターに霧吹きで湿気を含ませ、ドライヤーで温風をあてると、やはりかすかな「毛の匂い」はするものです。ただしその匂いは、不快感を与える様なものではありませんし、湿気が無くなると匂いは殆ど感じなくなります。
「眠むの木」の羽毛布団は、上記の品質の良いカシミヤのセーターと同様とお考えください。通常の状態でご使用の場合は、まず不快な匂いは感じません。ただし湿度と気温/温度によって、「におい」を感じる場合もあります。ですから『“眠むの木”の羽毛布団は匂いませんか?』とのお問合せには以下のようなお返事をさせていただきます。
お返事/「通常のお手入れをしてご使用される時は、不快な臭気は全くありませんが、気温・湿度の条件によってにおいを感じる場合もあります。ただし匂いを感じたとしても湿気を抜くことで匂いは無くなります」というのが「眠むの木」のお返事となります。
(41)重複しますが重要ですので追記致します。羽毛布団の「におい」のポイント
●羽毛布団の匂いの基本その1/品質の良い羽毛布団の場合一般的に、適正な飼育期間を経て採取し適正な洗浄を行った羽毛は、環境によって仮に匂いを感じられた場合でも、晴天時に1時間ほど日干し/または布団乾燥機で湿気を抜けば、不快な動物性の匂いは感じなくなります。
●羽毛布団の匂いの基本その2/品質の悪い・良くない羽毛布団の場合販売されているモノの中には、飼育期間が短い水鳥から採取した未熟ダウンを充填したもの、または原毛の洗浄処理が適正に行われておらず、日干しでも匂いが取れないモノも有ります。
飼育期間が短い若鳥・幼鳥から採取された未熟な羽軸の空洞部には成長に必要な栄養組織分等が残留しており、洗浄工程で羽軸の表面の汚れは洗い流されますが、ストロー状の軸の内側まで洗浄が及ばないため不純物が残留し羽毛布団に仕上がった後「におい」の発生する可能性が非常に高くなります。
もちろんその様な未熟ダウンは、「眠むの木」では使用しておりません。「眠むの木」が使用している羽毛に関して正しいデータで言えば、検査場の標準状態/ 20℃,23℃又は25℃のいずれか・相対湿度 50%又は 65%のいずれか・標準状態の気圧は,86kPa 以上 106kPa 以下においては、「におい」は無いと言い切れます。
文責:眠むの木店長/矢持正三
(42)羽毛の色と品質の関係
グースダウンにもダックダウンにも、ホワイトとグレーがあります。やっぱり「ねずみ色?グレーや茶色っぽいより、純白…というのはイメージが良いのは事実です」。ちなみに「グレーグース」ですが業界では「シルバーグース」って表現しています。
側地から色が透けず清潔そうに見えることから、一般にホワイトの方が人気があります。品質面では、同じ条件で飼育されている場合は、ほとんど差はありません。
★ご注意ください。「シルバーグースもホワイトグースも品質が同じ」と言っている訳ではありません。「同じ条件で飼育された場合」と言う前提です。いずれの場合も飼育されている地域の環境と★飼育期間が、「ダウンパワー」の良し悪しに大きく影響します。
↓下の画像は、ハンガリー・ソロイ農場の「シルバーグース」です。けっこう「厳つい面構え」です ^^) ハーべスティング後、次のダウンが育ち始めています。
羽毛布団に充填されている、「羽毛」は、もともとヨーロッパ原産の「ハイイロガン」が数代にわたって品種改良され家禽化されて飼育されています。食肉用に飼育されているホワイトグースは、品種改良の結果、副産物であるダウンも良質の純白の価値のある「農産品」にはなりましたがホワイトグースはストレス等に弱く良い環境の中で飼育されているのが現状です。
シルバーグースは、家禽と言えども野生に近くストレスにも強いと言う事で「フォアグラ」の生産用に飼育されています。「フォアグラ」に関しましては、諸状況により生産禁止になっている国も多くなりました。
★羽毛で有名なポーランドでは、フォアグラの生産を禁止の法案が可決されており、「ポーランド産シルバーグースダウン」そのものが現在では、ほぼ流通しておりません。「眠むの木」では、シルバーグースダウンは、供給状況が安定している「ハンガリー産シルバーグースダウン」を使用しております。
★ご注意★
(1)シルバーマザーグース・ハーヴェスティング 440dp以上
(2)シルバーグース 400dp以上
(3)シルバーグース 350dp以上
上の(1)から(3)の羽毛は全く異なる品質のダウンです。もちろん(1)が高品質の羽毛です。良質のシルバーグースダウンは、主にハンガリー産をお奨めしています。
↓下の小屋の扉を開けると少し冷気を感じます。ソロイ氏の農場は、グースの「卵」を採る事を主な仕事とされています。そのために下の小屋は通常の産卵期を過ぎても、室温を下げる事によりグレーグースは、「卵」を産み続ける習性を利用した産卵場になっています。
羽毛を採る事が目的でないと言うものの、グレーのマザーグースからは、良質の「シルバーマザーグース」のダウンを得る事が出来ます。
数量は少ないですが、年に2〜3回の、ハーべスティングが楽しみです。そんな良質の「シルバーグース」のダウンが入荷する事があります。またそのような「抜群の品質」を誇る原毛を充填した羽毛布団をご提供させていただきます。
↑シルバーグースダウンです。ダウンの色は完全に「グレー」です。そのため、ホワイト・キナリ等、淡色の無地の側生地に充填仕上げをすると生地を透してグレーっぽい色が透けてしまいますのでその点はご了承お願いいたします。
また、例えばダウンの中で「羽毛の宝石」といわれる高価なアイダーダックも茶色です。
中身を取り出してみました。一般的なダウンダウンの場合、こんな持ち方をしたら、周りに飛び散り、それこそお掃除が大変でヒンシュクものです。
ただこの「アイダーダウン」はダウンの一つずつの「パワー」も強く独特のカギの様な形のダウンファイバーのため互いに絡みつき、何ともいえない風合いと保温力を持っている素晴らしい羽毛です。下のリンク先のページでご紹介させていただいております。
★アイダーダックの取材日記はこちらです。アイスランドを駆け巡ってきました。
羽毛の宝石と言われる「アイダーダックダウン」はダウンの絡みつきが強く、ふわふわ飛び散りません。
非常に風が強い地域で産卵し抱卵から巣立ちまでの保温を考えた巣作りの基本になるダウンの力を感じます。
(43)産地と共に飼育期間が重要
羽毛布団の選び方で注意する点…羽毛の主な産地はヨーロッパではハンガリー、ポーランドなどの東欧諸国とドイツ、フランス、アジアでは中国が主な生産地です。
基本的には、寒暖の差が大きい緯度の高い寒冷地で飼育日数が長い水鳥には、寒い外気から自らの体温を保つため保温力の優れたダウン羽毛が発育する事になります。
ダウンベルトと呼ばれる北緯45〜53度付近で飼育期間が長いグースは、寒さから身を守る機能が発達し保温性に優れていることから価格の高い羽毛ふとんに多く使用されます。
↑広大なポーランドの農場で放し飼い…「マザーグース専用農場」。ストレスを感じることなく自由に育てられます。 良質の羽毛が採取される基本といえます。
ヨーロッパのグースは、アジア産のものに比べて体が大きくダウンボールも大きいので、カサ高性に優れています。しかし、同じ原産国のものでも品質にバラつきが見られるのも事実です。同じ国の中でも、北と南の緯度の差、また地形の差で育つ水鳥にも差が出てきます。
マザーグース農場では毎年夏前に産卵の時期を迎えます。日本国内でいつも目にしている鶏卵とは数倍の大きさがあります。厳しい寒さの冬を超すために体力を整えます。「マザーグース」のダウンは冬に近づくにつれ強く大きくなります。
(44)羽毛の打ち直しリフォーム
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品質の良い羽毛でも、経年劣化が生じます。日頃のお手入れによって差がありますが10年以上ご使用で傷んでしまった羽毛布団は、こちらのページでご提案しているリフォームをお勧めします。完全に解体いたしますが羽毛布団に詰められているダウンを取り出し無駄なホコリを取り除き、綺麗に洗浄の後、新しい羽毛を補充してお好みの状態に作り直します。
■今回の訪欧で確認できた主な内容■
@適正な洗浄工程により、『日本国内洗浄』にこだわる必要がない事の確認。100%生物分解が可能な洗剤を使用し羽毛自体に残留化学物質が殆ど0%に近い段階まで洗浄する工程を実際に確かめさせていただきました。エコテックス1級の取得等。
A日本基準・洗浄度/透視度500ミリ以上、嵩だか性・油脂分率の確認、また透視度が良くてもホコリになる場合もありうる事
Bポーランドまたハンガリーのマザーグースの厳冬期の状態
★今回の現地訪問の収穫は元の羽毛の素材が良い場合は特殊な加工を施さなくても、きっちりした選別と適正な洗浄をする事により素晴らしい羽毛布団を作る事が出来る事を再認識出来た事です。
(45)羽毛布団のサイズについて
ご存知のように空気は暖かくなったら膨張します。お布団の中も一緒で、それぞれのキルトブロックの中に空気をたっぷり取り込んだ「ダウン」が明け方に、体温で暖められふっくら膨れます。
羽毛布団の選び方…サイズについて
サイズでいえば、厚さ方向にとられますから、実際の巾や長さが縮んでしまいます。10cm以上は縮んでしまいますので一般的な長さ210p仕上げでは身長が180cm以上の方は明け方にチョッと足が出てしまう状態になってきます。
身長が180〜190pの方は標準サイズ(210cm)プラス20cmの長さを230cmぐらいに仕上げれば、海老のように背中を丸めて横向きに寝ることなく、足をビーンと伸ばして上向きで快適にお休みいただけます。
右は一般的な210cm、左はプラス20cmの230cmです。
「眠むの木」の長男も、身長が188cm、体重○○kg三桁の寸前… 身長190cm弱の彼も足をビーンと伸ばして眠っています。おすすめの羽毛布団です
プラス20cmのゆとり!
(46)採取方法による違い
少し前までは上の様な光景が、6月の東欧の農家で良く見られた風景です。ハーべスティング/ハーヴェスティング【ハンドプラッキング】は機械刈り(マシンピツク)に比べてダウンを傷めません。
このため長年使用しても羽毛の切れが少なくい品質が持続しますが手間がかかるため価格が高くなりがちです。一般的には機械刈りの羽毛が使われています。
以上は、2010年前後までの表記です。近年生産地・水鳥飼育地域での「ハンドプラッキング禁止・自粛」の動きが活発になり、採取方法も大きく変わりました。2015年にヨーロッパの多くの国でハンドピックが禁止となりました。
ハーべスティング【ハンドプラッキング】の現場です。ライブピッキングは、ヨーロッパでも動物愛護の観点から禁止の方向です。ポーランド産マザーグースハーべスティング/ハーヴェスティング【ハンドプラッキング】この様な東欧の風物詩とも言える光景は殆どの国で見られなくなりました。
殆どの鳥類に見られる事ですが産卵の時期にになるとマザーグースの胸からお腹のダウンが抜けやすくなり比較的簡単に摘む事が可能です。これは親鳥の体温が卵に伝わり易くなるための雌鳥に現れる身体の変化です(抱卵班・抱卵パッチ)。
マザーグースは通常4年の間、卵を産みます。卵は2月から6月の中旬にかけて20週間で形成されます。孵化の時期を終了した後、7月から1月の間に、6〜7週日毎に手作業で羽毛の採取が行われていました。ハーべスティングです。
ご家庭での可愛い同居人?ワンちゃんや猫ちゃん…。寒い季節を過ごし、春から夏のはじめにかけて、「冬毛」が自然と抜けてきますね。ブラシで梳いてやると、毛がいっぱい抜けます。可愛い同居人は痛がっているでしょうか?けっこう気持良さそうに目を細めます…。
逆にブラッシングで冬毛を取らず、そのままにしておくと可愛いペットの、寝床も毛だらけで、不潔になりやすいのです。マザーグースにも同じ事が言えます。
自然に脱落したダウンやスモールフェザーをそのままにしておくと農場自体も、不潔になってしまうのです。
そんな訳で昔からマザーグースのハーべスティングは、自然の恵みを得る、伝統的な風物詩として産卵後に行われていました。
【(46-B)抱卵パッチ/抱卵班・ハンドピック禁止についてひと言】
上の画像はポーランドやハンガリーのグース農場で先祖代々伝え聞いて行われていたハンドプラッキング、正に夏の風物詩です。決して「動物虐待」では無いという事をお伝えしたくこの項をアップさせていただきます。
グースやダックの様な水鳥だけではなく殆どの「鳥類」に見られる「抱卵班」を利用した整合性のある行為と言えます。
2008〜2009年にポーランドやハンガリーの農場周りをしている時「ハンドピック禁止」が話題になり「繁殖期にマザーグースのダウンを抜く事で水鳥も餌をよく食べて元気に走り回る事を説明しても解ってもらえない」と言うコメントを悔しそうに話していた顔が今も目に浮かびます…。
京都「眠むの木」販売責任者:矢持正三の文責で少し追記致します。
下の画像をご覧ください。ダックの巣の周りは、自然に抜け落ちたお母さん鳥のダウンが沢山敷き詰められています。
産卵期を迎えたグースやダックの様な水鳥だけでなく、私たちの身近にいるツバメやセキセイインコの様な小鳥も含めて親鳥の身体に共通の変化がみられます。
主に雌鳥の胸からお腹の部分の羽根が抜け落ちる抱卵パッチ・抱卵班と呼ばれる身体の変化です。卵を温める時、身体を羽毛が覆っていると親鳥の体温が伝わらないため繁殖期には胸からお腹の部分に生えているダウンが抜け落ち皮膚が露出する現象です。
親鳥の血流の暖かさが卵に直接触れて温まるという素敵な身体の変化です。「鳥 抱卵班」をコピーしてグーグル検索してみてください。感激しますよ…インコやツバメ、ペンギンや他の鳥類の事例もあります。
下の画像は抱卵パッチの一番の事例です。アイスランドのアイダーダックの親鳥/こちらは取材日記です
【品質管理について】
サンプルは個別に袋に詰められ保管されています。すべて個別管理をし常にダウン率等のチェックを怠りません。
今回は素晴らしい羽毛と出会えましたご期待下さい
動画後半の部分にご注目!
完全に管理された良質の羽毛を原料として、京都「眠むの木」の羽毛布団は、日本国内でお客様一人一人のご要望にお答えし、お作りさせていただいております。
サイズ・厚さ・キルトパターン等、お好みをお聞かせ下さい。必ずご満足いただける羽毛布団をお届けさせていただきます。
(47)昔は「日本国内での洗浄」をアピールしていましたが…「軟水」と「硬水」の問題…
【2010年頃までの寝具業界の認識を少しお書きします】
海外から輸入された羽毛(原毛)は、きっちり洗浄されたものもありますが、中には多くの脂肪分を含み土や砂、ゴミなどが付着しているものもあります。処理が良くない場合、不純物を取り除いた後、水と洗剤を使って羽毛を傷めないように日本国内で再洗いされます。
製品として輸入されたものや低価格で販売されている羽毛布団の中には、この洗浄が不十分なために悪臭がする場合が多いようです。(2023年現在でも粗悪な製品の事例はありますのでご注意下さい)
基本的に日本列島の水は軟水です。ヨーロッパ大陸や中国大陸の水は、ミネラル分(カルシウムやマグシウム)が多く硬水と呼ばれます。
「ヨーロッパでは石鹸がほとんど泡立たないとうことがよくあります。 これは硬水の中にはカルシウムやマグネシウムが多量に含まれているため、これが石鹸の脂肪酸と結合し、水に溶けない形になって沈殿してしまうためです。」
そんな理由で、良質の「羽毛原料」でも、現地の洗浄だけでは、問題が起こる可能性があるわけです。 やはり、硬度が高いヨーロッパや、石灰分の多い中国の水では、「日本の高温多湿の夏」がある気候の環境下で使用する、羽毛製品には、清浄度〔チリ・ホコリ・不純物〕を完全に取り除く事が出来ない場合もあるのです。
(48)★上記「赤い文字」のコメントは2010年ごろまでの原毛洗浄の状況です。
ただし洗浄技術や使用する洗剤の品質はどんどん良くなっています。今回、ドイツ・ピーターコール社/ポーランド・アニメックス社・ユーロコンフォート社/ハンガリー・FBZ社/各国ナンバーワンの企業のそれぞれ素晴らしい洗浄工程を拝見し「目からうろこが…」の思いでした。
ポーランド国内で日本基準/清浄度500_をはるかに超える洗浄工程を公開してしていただける『ユーロコンフォート社(現・アニメックス・クラクフ羽毛工場)』への訪問です。今回のドイツ・ポーランド・ハンガリー・のトップ企業訪問で確認出来た事。
(49)海外洗浄でも設備の整った現場で適正な工程を施された羽毛に関しては安心・安全です
京都「眠むの木」が取り扱っているきっちり処理された羽毛は、国内再洗浄の必要は全くございません。日本国内の洗浄にこだわる事は無いと言う事実です。ただし、一般的に市販されている、すべての原毛が海外洗浄でOKという事ではありません。その点はご注意ください。
ポーランド/クラクフ郊外の素晴らしい環境の中に、『アニメックス・クラクフ羽毛工場』があります。
(50)嵩高・かさだか性からdpダウンパワーへ
羽毛の良し悪しを大まかに判断する基準として日本国内では、日本羽毛製品協同組合が発行している羽毛の力・ダウンパワーを表示したラベルがつけられています。
このラベルはグレード別に4種あります。日本国内の殆んどのメーカーさんが参加されておりますが法的な許認可等のものではございません。
以下のラベルも、国内で販売されている全てにあてはまるものではございません。但し消費者の皆様方が羽毛布団をお求めになられる際に、「大まかな目安」になる事は間違いございませんのでチェックされる事をお奨めいたします。
-
プレミアムゴールド
★★★★★★
440dp以上 180ミリ以上 -
ロイヤルゴールド
★★★★★
400dp以上 165ミリ以上 -
エクセルゴール
★★★★
350dp以上 145ミリ以上 -
ニューゴールドラベル
300dp以上
120ミリ以上
従来は「ニューゴールド」「エクセルゴールド」「ロイヤルゴールド」の3つのラベルで品質グレードを区分していましたが、消費者の皆様の羽毛ふとんに対する関心の高まりを受け、「プレミアムゴールドラベル」を加えた4つのラベルで表示することになりました。
羽毛の性能で最も重要な「かさ高性」をグレード区分の基本としたことで、より皆様にとって商品選択の目安になるラベルとなっています。
ダウンの品質検査方法
50秒の動画に、判りやすくまとめてみました。こちらからご覧下さい。
日本基準とヨーロッパ基準とは、若干の測り方の「差」があります。検査をする準備には、温度・湿度が基準に沿った保管庫で良く攪拌された羽毛を24時間保管の後、細かく定められた基準に基づき検査されます。
スチーム法で前処理した羽毛30gを内径29cmのシリンダーに入れ荷重用円盤94.3gを掛ける。
そのときの高さを測定し羽毛の体積を求め、1g当りの体積をダウンパワーとして表記した値です。
24時間、温度・湿度を管理された箱に保管された後、左の測定器の中にいれ基準に従って測定をします。「フィルパワー/FP」は元々欧米で用いられている羽毛のかさ高性を表す単位です。
羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示します。「600フィルパワー」とは1オンスの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表し、数値が大きいほど良質なダウンといえます。
dp・ダウンパワー
羽毛は一定質量あたりの体積(=かさ高性)が大きいほど高い保温性を発揮し高品質であるとされています。これまでは計測器内での羽毛の高さを「かさ高」として用いているモノです。
ただし、この数値については布団の厚み等のイメージを持たれる事も多く、分かりにくいという声を多くいただいておりました。
上の画像の布団の厚さは品質の良し悪しを表現するモノではございません
また世界的には寝袋やダウンジャケットの羽毛の品質基準は一定質量あたりの体積の数値(フィルパワー)を用いることも踏まえ、平成24年4月以降、「ダウンパワー/dp」を布団に充填させる羽毛の品質を評価する事になりました。
【かさ高性】の数値が全てではないと言う事実…製品としては【反発力】が必要「目安」になる「基準値」を考えています。
------2010年-------
■かさ高測定装置の新しい動き 2010年7月
シリンダーの高さを従来の50pから60pの変更し測定用荷重円盤を従来の120gに加え海外の試験法にも対応出来るように94.3gを用意。それにより今後体積表記(立方センチ/g)を適応し、「ダウンパワー」と言う単位に切り替えていく動きです。
------2011年---------
■2012年4月より 「dp」 ダウンパワー表示への移行
2011年に大きな動きがありました。以下「日本羽毛製品協同組合」の参考資料を原文のまま記載いたします。「基準変更の背景」羽毛は一定質量あたりの体積(=かさ高性)が大きいほど高い保温性を発揮し高品質であるとされています。
これまでは計測器内での羽毛の高さを「かさ高」として用いてきましたが、この数値については布団の厚み等のイメージを持たれる事も多く、分かりにくいという声を多くいただいておりました。
また世界的には、寝袋やダウンジャケットの羽毛の品質基準は一定質量あたりの体積の数値(フィルパワー)を用いることも踏まえ、平成24年4月1日以降、「ダウンパワー」を布団に充填させる羽毛の品質を評価する事になりました。
------2014年-------
「本当の意味の良い羽毛布団」とはどのような物かを、真剣に業界が考え直す必要があると「眠むの木」は考えています。 羽毛本来が持っているダウンの力を主に新しい基準が必要…そのために日羽協のダウンパワー・★マークのラベルがある訳ですが、現実にはそのラベルだけが独り歩きしている感があります。その状態で本当に良いのだろうか疑問です。
------2015年-------
納得出来るダウンの品質を表示するには…近い将来新しい動きがある様な予感がありましたが、現実に動きが始まっております。
------2016年--------
一般市場に出回っている羽毛製品につきまして、品質を確かめる基準に少し疑問を感じています。「眠むの木」では、基本的にゴールドラベルの添付は行わず、国際基準に則った「フィルパワー」の表記を主に考えています。
------2017年--------
基本的にゴールドラベルの添付は行わず、国際基準に則った「フィルパワー」の表記に移行いたしました。
------2019年〜------
全てのオリジナル羽毛布団には安心安全の「IDFL・ヘルシーダウン承認」のダウンを充填いたします。
------2020年--------
ご使用の羽毛布団の状態を診断の上、適正な処理をしてリフォームし、また末永くご愛用して頂くご提案をいたします。
------2022年--------
コロナ・パンデミックの影響も伴い原料・資材関連全てのコストが上昇。
------2023年--------
円安等為替の変動も伴い、原料その他の価格が不安定な状況。
(51)側生地の素材・種類
■生地の素材による違い/ふとんの詰めものを包んでいる布地を側地(側生地)といいます。羽毛ふとんのドレープ性(肌添いの良さ)と透湿性は、側地に使われる素材によって異なります。
超長綿の側地は肌ざわりが良くしなやかでガサガサと不快な音を立てることはありません。しかし、同じインド超長綿といっても価格差が大きく番手(糸の太さ)によって品質が異なります。 超長綿にもピンからキリまであると考えたほうがいいでしょう。
■生地の種類 綿、シルク、テンセル(リヨセル)、混紡、ゴアラミネート
【ポイント/快適性と耐久性のバランス】
「眠むの木」がお奨めする生地はやはり綿100%生地です。
羽毛布団の機能の優れた部分は、まず快適な保温性です。その「快適性」の機能を活かすには、吸湿・透湿機能を妨げない環境が必要です。
一般的な成人の方が、日頃のお手入れを適度に行い「少なくとも10〜15年は快適に使用したい」と言う事をご希望の場合は「ダウン・羽毛」自体の機能を一番活かせるのが、適正な織り方で仕上げられた綿100%の生地です。
別のパターンとして非常に軽くてしなやかで風合いも良いモノをご希望で、快適に使えるのが5年〜10年未満(生地自体の耐久性)でOKとお考えの方には、シルクやリヨセル・テンセルも一つの選択肢です。 基本的に異質の素材、例えば絹50%・綿50%等の混紡生地は耐久性を含めて京都「眠むの木」では推奨していません。
そう言う意味で羽毛布団の機能(データ数値で表せない感覚)を少々スポイルしても、ホコリが出ない事を、優先的にご希望の場合はゴアラミネートも一つの選択肢でもります。ただし実際にダウンは汚れにくい状態ですが、良質なダウンでも調湿機能(湿気を逃がす機能)・吸湿発散性がスポイルされるため一般的には疑問が残る素材と考えています。
「眠むの木」としては、各種の素材を否定はしませんが少なくとも「羽毛布団」の側生地としては、適正な綿糸60番手でも可ですが/出来れば80番手以上で織られた「木綿100%素材」が一番適していると考えています。
羽毛布団の快適性は、保温力に加えて★調湿機能です。そのためには、生地自体の通気性が非常に重要です。ただし通気性が良いという事はダウンファイバーやホコリの吹き出しのリスクが伴うことは否めません。ダウンファイバーが出ないようにするために通気性を犠牲にする様な加工方法はおすすめできません。
日本の織機・紡績技術は素晴らしい
もちろん羽毛布団の生地に関してもすごい進歩です。日本全国の布団屋さん ・寝具専門店さんは頑張っています!「水滴が留まる様な樹脂加工の生地を使ってる」なんてひと昔前の話です。
静止画像では正しく判断できない物も有ります。間違った情報をお伝えしないためにも、動画にてお伝えさせていただいております。少し長いですが、是非ご覧下さい。
生地の吸水性のテストです。こちらをクリックしてお確かめください。ご不明な点は何なりとお問い合わせください
(52)羽毛布団の側生地の主な織り方と特徴
羽毛布団の生地は、ダウンファイバーが吹き出し難い様に織目を密にして仕上げられています
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日本国内で主に販売されている生地です。朱子織(サテン)は、光沢がありソフトだが、羽毛ふとん地では通気性を押さえるため、平織りやツイルに比べて打込み本数を相当多くしなければならない。そのため、同じ糸番手では一番重くなる。一般的には60番手以上の細番手のものが使われている。細番手になっていくと価格が高くなっていく。
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・綾織(ツイル)は平織より柔らかで光沢もあり、同じ糸番手で織るとやや厚地になる。羽毛ふとん地では、昔から定番的に長く使われているものに、経、緯40番手の打込み本数、経緯合計255本の綿ツイル(2/1の経綾)がある。細番手にするほど価格は高くなるが、ソフトで、軽くなる。
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羽毛布団の歴史があるヨーロッパではこの織り方が主流と言えます。平織は、経糸と緯糸が一本ずつ交互に交差した最も単純な組織。平織は一定面積中で経糸と緯糸の組み合わさりが一番多いため、一番丈夫な織物で、他の織組織より風合いは堅くなる。同じ糸番手では、綾織や朱子織に比べて打込み本数が少なくてすむため、軽量で安価である。最近では、少し高額の100〜130番手の単糸で仕上げた機能を重視した生地も人気です。
(53)羽毛布団の生地についてもう一問
良くいただくお問合せの中で羽毛布団用の生地についてもう一つお書きします。
どうせカバーをつけるから羽毛布団の生地はどうでも…」って方
羽毛布団に使用する生地についてもお伝えしなければならない事がございます。時々お客様からお問い合わせがございます。「品質の良いお布団カバーを持っているから羽毛布団本体の生地はそれほど気にしなくても問題ではないでしょう?」って内容です。
普通に考えれば「私もそう思う!」って方が多いかもしれません。いや一般的なユーザーの多くの人は殆どの方がそう思ってらっしゃるかも知れません。答えは×です。全く不正解です。
羽毛布団に使用する生地は、他の寝具用の生地と比較して高密度に織る必要があります。非常に細かいダウンファイバー等が中から吹き出し難い様に織目を細かくしています。ただし快適性を損なわない様に通気性も確保する必要があります。
加えて重要なのは生地自体の「重さ」です。ダウン自体は非常に繊細な素材のため軽い生地を使用する事がダウンの機能を高めます。1u辺りの重さが136gの60番手より、114gの80番手を使用する事で機能も高まり、まして99gの100番手生地を使用する事で快適性もかなりアップします。もちろんその場合は生地そのもの価格も高くなります。
比較的安価な生地としては、番手を下げ太い糸で織った羽毛の吹き出しを防止する事も出来る生地、【B】40番手の様な太番手の糸で織られた平織り生地が使用されます。
生地自体の価格は安くなるのですが、太い番手で平織りにされた生地は折り曲げに堅さがあり柔らかな生地と言うより少し厚手の紙の様な風合いになりパリパリした感覚、また寝返り等でガサガサ音が発生します。生地についてもっと詳しくはこちらのページで
(54)羽毛の機能の基本・保温力と放湿性
せっかく良い羽毛布団をお使いなのに「そんなに暖かく感じない」という方からのご相談も僅かですが事例があります。品質の優れた羽毛布団は、必ず快適にお休みいただけますので下のポイント(A)の(1)〜(3)を今一度ご参照ください。
(A)羽毛の「保温力」とは/
就寝時に体温で暖まった空気を羽毛布団が取り込みその温度を保つ事です。良質の羽毛布団はその機能が高く電気毛布の暖かさとは全く異なった人の体に優しい自然の暖かさと言えます。適正な暖かさを実感できない場合は、下のポイントをチェックしてみてください。
(1)寒がり・冷え性の体質の方で、アクリル系の厚手のパジャマを着用されている場合。
羽毛布団の大切な温源である体温がダウンに伝わらず、ダウンの機能・保温力を生かしきれません。
対策/逆に薄い目の綿100%のパジャマにしてみる。体温で暖めきれず就寝時に寒さを感じる場合は、お布団に入る前に、※布団乾燥機やヘアドライヤーの温風で★羽毛布団の内側を少し暖めておく/その温かさを保つ機能が保温力です。(非常に有効です)
(2)高密度織のお布団カバーを使用の場合.。
やはり暖かい空気が羽毛布団の中に入りにくいため、保温力が生かしきれない事例があります。例えばアルファインやミクロガード等ホコリの出入りも無いが大切な空気の出入りも妨げてしまうため快適性を損なう場合がありますので京都「眠むの木」では、羽毛布団にはおすすめしておりません。
対策/綿100%のお布団カバーを使用する事で改善します。
(3)※重要・床から・ベッドマットからの冷え/
畳の部屋からフローリング床の部屋に引っ越しをされた事例です。畳は、もともと空気の層ができ、床からの冷えもある程度防げますが、同じ地域でもフローリング床の場合は、敷布団を通して冬場は冷えが伝わります。その場合、せっかく暖まった羽毛布団の中の空気が寝返りを打つたびに冷えてしまう場合があります。
対策/敷布団を重ねて床からの冷えを防ぐことで対応してください。
また、スプリングタイプのベッドでお休みの場合、通気性が良いため湿気も放出するが逆に部屋の冷たい空気も吸い込み、羽毛布団のなかの空気が 冷える場合があります。
対策/ベッドパッドではなく、少し薄くなった敷布団をベッドマットの上に敷く事で改善できます。
最近の事例/数年前から販売されている立体織タイプの敷布団または敷パッドをご使用の場合・例えば弊社でもこのリンク先でご提案しているブレスエアーや、TVCMでもおなじみのエ○ーウィー○のような立体繊維構造でできた敷布団を※直接ご使用の場合。
このような、立体構造の敷寝具は、抜群の通気性があり、夏場等は蒸れ感もなく快適ですが、羽毛布団をご使用になる、寒い季節には、部屋の冷えた空気が直接寝床内に入り込む可能性も非常に高く羽毛布団の保温機能を生かせない場合もあります。 対策/お手持ちの薄い目の敷布団を併用して冷気の侵入を防ぐ事で解決します。
(55)羽毛布団のブラックポイント・ブラックスポットについて
羽毛・ダウンは、農場で飼育された水鳥から得た天然・自然の物です。そのため「ホワイトダウン」という表示がなされている羽毛ふとんでも、 ほんの僅かににはグレーのダウンが混じる場合がございます。
特に、白っぽい無地の生地を側に使用する場合、そのグレーの粒が生地を透けて黒っぽく見える場合がございます。業界では「ブラックポイント・ブラックスポット」等と言います。
羽毛製品業界団体の基準では、グレー羽毛(色が付いている羽毛)の混入率が0.8%以内のものは「ホワイト」と表示して良いとされています。0.8%以内というのは10cm四方につき1固の黒い羽毛が見える程度の状態です。
柄物の生地の場合は、全く確認する事が不可能ですが白っぽい無地の生地の場合、透かしてみると黒っぽい点が見えることになリます。
このポイントは、決して不良品、また「カビ」等ではございません。※点検商法等、悪質な業者により「カビ」と指摘されイロイロな問題が起こりご相談を受けた事例もございますのでご注意ください。
ご心配の場合は、お買い上げの店舗またはご近所の寝具専門店にご相談されます事をお奨めいたします。
グレーダウンによるブラックスポットは、品質・保温力・耐久性には全く問題がございませんのでご安心下さい。
(56)トレーサビリティー
安心してお買い上げいただくために「産地〜製造加工〜販売まで情報公開」いたします。
『近年、遺伝子組み換え作物の登場や、有機農産物の人気の高まり、食品アレルギーやBSE問題、偽装表示、産地偽装問題などの発生に伴って、食品の安全性や、消費者の選択権に対する関心が高まっています』
私共の取り扱い商品である「布団・寝具」に関して中身が生地で覆われた状態で、実際に目で確認出来ないものです。だからこそ生産農場を原点として集積商社、洗浄加工業場、製造工場、販売業者の情報を公開し最終消費段階の「お客様」に安心してご使用いただける商品をお届けすることが私共の最終的な役目なのかも知れません。
ただ、残念ながら現状では流通の諸事情により、ほとんどの場合が完全な情報開示をするまでに至っておりません。
今回、マザーグース専用農場産「マザーグースハーべスティングダウン」95%の羽毛を使用し製品を企画販売にあたり、皆様に安心してお買い求めいただけるように流通過程を開示いたします。
Sederセダー社/社長クシシトフ・テルリコフスキー氏 に ギュッと抱きしめられ、身長180cmのちょいワル?オヤジ風の私も、借りてきた猫状態です…
ハンガリー国内最強のFBZ・CEOバラダッチ氏と。今年も素晴らしいマザーグースダウンの買い付けが出来ました!
ドイツの羽毛業界の最前線…ピーターコール社 社長 フランツ・コール氏と
マグナスダックファーム・イーサフィヤルザルデュ-プ湾/エリアス氏と素晴らしいアイダーダックダウン羽毛布団のご紹介ページです
広大な恵まれた土地で、ストレスなく大きく育った親鵞鳥(マザーグース)からは非常に力のある良質の羽毛・ダウンが採取できます。もちろん熟練の農婦によるハーべスティングによるところは言うまでもございません。
▲アイスランド/ステラン社---ラギー社長とは、品川のアイスランド大使館でお会いしてから一年ぶりです。徹底的にお聞きしました
ドイツ最強最大/ピーターコール社
『日章旗』を揚げていただきました
ピーターコール社 社長 フランツ・コール氏 創業当時の写真が歴史を物語っています。素晴らしく管理された会社です。社長からは、成功者の『オーラ』が…この工場で精製された羽毛・ダウンは、世界各国に輸出されます。日本向けの特別な洗浄工程ラインも設けられ、品質管理は万全の態勢です。
ポーランドの名門 アニメックス
ポーランド国内の羽毛業界の最強の名門・アニメックスの若き代表/ラフォル・コーラス社長。これから視察する農場の事、また私たちが訪問の前日、アニメックスの契約農場が多く集まっている、ポーランド北部の気温が「昨日、零下20度になっていたんだ。すごく寒い地域なんだ。だからダウンが大きく育つのさ…」って感じで嬉しそうに話してくれました。 (現在、昇進され、グループ企業役職に就かれご活躍です)
社長・コーラス氏は、やはり2mは有ろうかという巨漢! 日本語がペラペラのエクスポートマネージャーのソシェンコさんが、「『社内ではヘビー級チャンピオン』って呼ばれています」と、微笑んでおられたのが印象的です。契約農場に行く前に樹齢500年の樫の木の前でのスナップ。
アニメックス社 現社長 ティノル氏(左) ソセンコ部長(中央) 「眠むの木」矢持
羽毛布団の基本は、ダウンですがはならないモノそれは、やはり優れた品質の側生地です。「眠むの木」では細番手の木綿100%を推奨いたします。インドハイブリッドコットンも抜群の風合い…お奨めの逸品です
DT-5 / DT-5E / DT-7 に使用しております
綿花の状態の確認…パキスタンとの国境を背にして綿花が栽培されているインド北部地域のラジャスタン州ガンガナガル
(57)一度手に取って確かめたい…
京都・北山企画室にて対応につきまして
ご予約制ですがきっちり対応させていただきます。こちらをご参照ください
(58)仕立ての方法キルトパターン
最近では技術の開発によっていろんなキルティングパターンがございます。おすすめは?と良くお問い合わせいただきますが、結論から言えば、耐久性を求める場合は、シンプルイズベスト、単純な構造が素材の機能を生かせます。
■ 平面キルトEと立体キルト@〜D
軽くて暖かという羽毛の特性を生かすため羽毛ふとんのキルティングには、いろいろな工夫がなされています。キルティングには平面キルトと立体キルトがあり羽毛量の少ないダウンケットには平面キルトEが、羽毛量の多い羽毛ふとんには立体キルト@〜Dが施されています。
立体キルトは、キルティングの部分に垂直にテープを人れ、立体的な空間を作り出したものです。縫い目のくぼみが補正されるので、羽毛をより多く均ーに入れることができ羽毛の片寄りを防ぎます。
その他、特殊2重構造で身体に接する部分に縫い口がなく、保温性やフィット性をより高めたものなど、立体キルトにはさまざまな変形タイプがあり高価格の羽毛ふとんには、複雑なキルトのものが多くなっています。
●眠むの木では結局は、「シンプルイズBEST」という事で通常の立体キルトAEGキルト 一番シンプルなパターンです。全てのかたにお奨めいたします。D4シーズンキルト 季節に応じて調節が可能…大変便利な仕立て方法ですをお奨めしています。
立体キルト @一般的な立体キルト |
●メリット
△デメリット |
---|---|
立体キルト
A店長イチオシ・フロアーにもベッドにも一番最適! ---EG-10キルト |
●メリット △デメリット ★例えば、サイズ150×210pの場合、30マスの内、両サイドのブロックに関しましては、均等割りの約10〜15%を減量し中央部の18マスの部分に均等に補充する事により、充填原毛の効率の良い充填パターンとなります。 シングルサイズとセミダブルサイズに関しましては、2011年以降の羽毛布団は、特にオーダーが無い場合は、EG-10・EG-15にて仕立てさせていただきます。フロアー派にもベッド派にもお奨めです!! EG-10・EG-15に関しましては、使用生地および充填ダウンのパワー・量によって弊社で適正な方法を判断させていただきます。 |
立体キルト
B---RYキルト |
●メリット △デメリット |
立体キルト C2層構造。ツインキルト |
●メリット △デメリット |
D店長おすすめ---マルチカセット-15 (合掛はEG-15と同じ比率です) |
●メリット △デメリット |
Eレギュラーキルト 立体キルトではなく、平面的なキルト表地 と裏地が直接縫い付けられています |
●メリット △デメリット |
(59)オーダー
オーダーで羽毛ふとんを作るメリットは、暑がりや冷え性など使う人の体質や寝室の環境、好みのサイズなどに合った自分だけの1枚が手に入ることです。
寝室の温度は、木造あるいはコンクリート、南向きか北向きなどでかなり違います。
寝装品専門店の多くはそれぞれのお店が取引しているメーカーが定めた方法に従って注文を受けていますが、京都「眠むの木」では、羽毛や側地を独自に入手してオリジナル商品のみご提案しております。
1.ふとんのサイズ
2.羽毛の種類と重量
3.側地
4.キルティングのパターンを決めます。
価格は羽毛や側地のランクによってかなり幅があります。オーダーというと既製品よりも割高であるというイメージがありますが、ご希望のご予算によって仕上げ致します。納期は10日程度です。
●京都「眠むの木」の羽毛布団は、基本的にお客様からご注文をいただき、その時点からお届けご希望日までの条件の良い日に仕上げてお届けさせてきただく、究極のお誂えを既製品価格でご提供いたします。★特にお急ぎの場合は、お気軽にお問い合わせください。
(60)ダウンが吹き出してきた時
綿素材の生地に、細い繊維のダウンボールを入れて仕上げます。大切な調湿機能を生かすため一定量の通気性が保たれる事は必須条件です。そのためご使用年数に関わらず若干の羽毛の繊維/ダウンファイバーの飛び出しは否めません。
正しく作られた羽毛布団でも、ほんの僅かですがダウンファイバーが、生地を通して出てきます。100%吹き出しは無いと言い切れません。こちらにのページ「目次3番」の項に少し書いておきましたのでご参照下さい。
(61)日頃のお手入れと、ご使用方法
★羽毛布団の特長をいかすため身体にもっとも近いところでご使用ください。アクリル毛布のような物を使用すると羽毛布団の良さが半減されてしまいます。
★1月2月の真冬に羽毛布団だけでは寒く感じる場合は、周囲の条件に合わせて毛布やタオルケットあるいは薄いお布団を羽毛布団の上からかけてください。 ですから冬だと言って、毛布の必要はございません。コタツの上掛けなんか良いですよ!
★パシーマに関しましては、羽毛布団の内側または上に掛けて鳥らか快適な状態でご使用下さい。 ★生地には羽毛の吹き出しを防止する加工を施してありますがカバーの縫い付け等小さな針の穴からでも羽毛の吹き出しがありますのでカバー等を縫い付けたり安全ピンで止めるような事はお避け下さい
★羽毛布団を収納される場合は、お干しになってから防虫剤を入れて通気性の良い収納袋に入れ保管してください。(お届け時の専用ケースでOKです)真空・布団圧縮袋でぺッタンコにするって最悪です
★羽毛自体は完全洗浄されておりますが特性を生かすため若干の脂気を残しております。そのため購入直後や湿度の高い時期には臭いを感ずる事があります。このような場合には羽毛布団を小さく折りたたみ中の空気をよく出して空気を入れ替えてから3〜4時間干すのが効果的です。
■羽毛布団のお手入れ方法を、こちらにもう少し詳しくお書きしました。
■羽毛布団の打ち直し・仕立て直し【リフォーム】についてこちらにお書きしました。