羽毛布団の生地の種類について
当店の羽毛布団に使われる生地と種類について
羽毛布団の性能は中に詰める・充填するダウンの品質が基本ですが、そのダウンの機能・風合いは、使用する生地(側生地)によって100%近く左右されます。それほど側生地の品質が重要という事です。理由は生地自体の(1)重さと(2)通気性です。
(1)重さ/生地自体が軽い場合は繊細なダウンに負荷が掛からず嵩高を保ち空気をたっぷり含みます。(2)通気性が上がると寝床内の湿気を放出します。ただし通気度が上がればそれに比例してダウンファイバーの吹き出しリスクも上がります。ダウンの品質その他の条件とのバランスが重要となります。
縫製形式は、通常タタキキルト・立体キルト・完全立体・デュエット2枚合わせ・マチ高調整(2.5p〜10p)オーダー対応可能です。
お問い合わせやご希望等ございましたら、具体的にお書きの上何なりとお聞かせください。
京都「眠むの木」が使用する羽毛布団の生地の種類について
【A】脱脂加工 40番手ツイル*147g/u*通気度3.5cc/-s以下・洗濯後*A・打込255本 |
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素材:綿100%
羽毛布団用の生地として長年使用されている丈夫なコットンの40番手ツイルに脱脂加工とウォッシャブル加工を施した生地。親水性が良く他の生地と比較して肌掛けの場合はご家庭での丸洗いも可能。ただし脱脂/油脂を抜いていますので少しゴワつき感があります。 基本価格/ タタキキルト・シングル@17,800円〜キング34,800円 |
【B】スーピマ超長綿 60番手サテン136g/u*通気度3.0t/-s・洗濯後*下図@ ・打込361本 |
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素材:綿100% 経糸、緯糸ともにスーピマ超長綿100%を使用したコーマ60番手単糸使いの朱子織の一般的な高品質の羽毛布団用生地。羽毛布団用の生地として歴史も古く実用的なお勧めの生地。 基本価格/ マチ高5p立体キルトSL@16,800円(※マチ高5p以上〜8p2,600円アップ)〜KL@33,000円(※マチ高5p以上〜7p5,100円アップ) |
【C】 スーピマ超長綿 80番手サテン114g/u*通気度3.5cc/-s・洗濯後*下図@・打込405本 |
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素材:綿100% 経糸、緯糸ともにスーピマ超長綿100%を使用したコーマ80番手単糸使いの朱子織の高品質の羽毛布団用生地。高級羽毛布団用の生地として評価が高い生地。実用的でありながら羽毛布団としての満足度が高い実用品としてお勧めできる生地。 DT-2に使用して好評をいただいています 基本価格/ マチ高5p立体キルトSL@19,000円(※マチ高5p以上〜8p2,600円アップ)〜KL@37,200円(※マチ高5p以上〜7p5,100円アップ) |
【D】インド超長綿ラムコ 100番手サテン99g/u*通気度3.5cc/-s・洗濯後* 下図@・打込444本 |
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素材:綿100% 最高級のインド綿としてハイブリッド技術によるインドの頂点に立つ超長綿。艶やかさとソフトな感覚が特長です。一本一本が細く長い繊維のため、糸を構成する本数が多く、軽量でありながら耐久性も優れています。綿100%でありながら、絹の様な感覚を持ち合わせている バランスがとれた良い生地です・オススメ 基本価格/ マチ高5p立体キルト・シングル@31,800円(※マチ高5p以上〜8p34,600円)〜キング@62,800円(※マチ高5p以上〜7p5,100円アップ) |
【E】BT100ND・インド綿・マハール100番手単糸平織・バチスト85g/u*通気度5.0cc/-s前後・洗濯後* 下図B軽量タイプ・打込355本 |
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素材:綿100% 100番手単糸で、シンプルな平織/バチスト/で仕上げています。1uが85gと軽量のため、ダウンに負荷がかからず、ダウンの機能を活かします。難点は、サテン織りと比較して、初めはペーパーライク/パリパリとした感覚と音が生じます。 ★通気度が高いためムレ感も少ないですが、低品質ダウンの場合は、他の生地と比較してダウンファイバーの吹き出しのリスクがあります。 基本価格/ マチ高5p立体キルト・シングル@27,200円(※マチ高5p以上〜8p2,600円アップ)〜キング@53,400円(※マチ高5p以上〜7p5,100円アップ) |
【F】BT110S・110番手・単糸平織・バチスト75g/u*通気度5.0cc/-s前後・洗濯後* 下図B超軽量タイプ・エコテックス100・ドイツ・打込351本 |
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素材:綿100% 110番手単糸で、シンプルな平織/バチスト/で仕上げています。1uが75gと超軽量生地です。軽量生地はダウンに負荷がかからず、ダウンの機能を活かします平織の特性上、サテン織りと比較して、初めはペーパーライク/パリパリとした感覚と音が生じます。 ★通気度が高いためムレ感も少ないですが、低品質ダウンの場合は、他の生地と比較してダウンファイバーの吹き出しのリスクがあります。 バランスがとれた良い生地です・オススメ 基本価格/ マチ高5p立体キルト・シングル@27,600円(※マチ高5p以上〜8p2,600円アップ)〜キング@54,000円(※マチ高5p以上〜7p5,100円アップ) |
【G】S383経糸134番手・緯糸152番手・平織・バチスト68g/u*通気度7.5cc/-s以下・洗濯後* 下図B 超軽量タイプ・ドイツ・383本 |
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素材:綿100% 超細番手使用のシンプルな平織/バチスト/で仕上げています。1uが68gと超軽量のため、ダウンに負荷がかからずダウンの機能を活かします。難点は平織りの特性上、サテン織りと比較して初めは※ペーパーライク/パリパリとした感覚と音が生じます。しばらくご使用いただくと徐々にほぐれてパリパリ音も低くなります。 ★洗濯後の通気度が7.5tと高いためムレ感も少ないですが、低品質ダウンを充填した場合は、他の生地と比較してダウンファイバーの吹き出しのリスクがあります。 基本価格/ マチ高5p立体キルト・シングル@50,000円(※マチ高5p以上〜8p2,600円アップ)〜キング@98,000円(※マチ高5p以上〜7p5,100円アップ) |
以上「眠むの木」がお勧めしている羽毛布団用の生地です。シルク・テンセル・ポリエステル・その他、異素材の混紡生地につきましては、「眠むの木」の考えと異なるため取り扱っておりません
生地の織り方の種類について
(1)朱子織(サテン)は、光沢がありソフトだが、羽毛ふとん地では通気性を押さえるため、平織りやツイルに比べて打込み本数を相当多くしなければならない。そのため、同じ糸番手では一番重くなる。一般的には60番手以上の細番手のものが使われている。細番手になっていくと価格が高くなっていく。 日本国内の製品は、この朱子織が主流です。 |
(2)綾織(ツイル)は平織より柔らかで光沢もあり、同じ糸番手で織るとやや厚地になる。羽毛ふとん地では、昔から定番的に長く使われているものに、経、緯40番手の打込み本数、経緯合計255本の綿ツイル(2/1の経綾)がある。細番手にするほど価格は高くなるが、ソフトで、軽くなる。 |
(3)平織は、経糸と緯糸が一本ずつ交互に交差した最も単純な組織。平織は一定面積中で経糸と緯糸の組み合わさりが一番多いため、一番丈夫な織物で、他の織組織より風合いは堅くなる。同じ糸番手では、綾織や朱子織に比べて打込み本数が少なくてすむため、軽量で同じ番手のサテン織りより安価である。羽毛布団の歴史があるヨーロッパでは、この織り方が主流です。 |