綿わた布団の特徴とお手入れ方法
特徴について
綿(コットン)布団の特徴は何でしょうか。
綿(コットン)布団は、保温性、保湿性があり日干しにより快適に使用できます。コットンは繊維が中空の構造となっており、しかも1本1本の繊維が天然のよじれをもち適度な硬さと弾力性を作り出しています。
中空で天然のよじれをもっているため日干しすることにより吸収した湿気を放出するとともに、ふっくらとよみがえり(回復力)、保温性を高めます。
綿(コットン)布団にはどのような綿が使われていますか?
敷き布団には、寝返りの打ちやすい適度な硬さとクッション性をもつインドやパキスタン産のデシ綿(繊維が太く短いもの)が使われています。
また、掛け布団には、繊維が細くて長い特徴をもったメキシコやアメリカ産などの綿花が肌添いが良いことから使われています。
お日様に干した後のかさ高回復力は、メキシコ綿が一番です。と言う事は、しばらく使用すると嵩低く締まってくるのも早いという事です。
綿(コットン)布団にはどんな種類があるのでしょうか。
用途別に分けると掛け布団、敷き布団、座ぶとん、こたつ布団などがあります。掛け布団の中こは、通常の掛布団と肌掛け布団、夏掛け布団があります。また、敷き布団では通常の敷き布団に加えてポリエステルの固綿を中芯に使ったものなども開発されています。
さらに、掛け布団、敷き布団、ともにポリエステルとミックスしたものがあります。 ポリエステルをミックスすると嵩が出て軽くなります。★但し少し柔らかくなりますので、敷布団に使用すると重い部分、お尻や腰部分が下がってしまいます。 柔らかいお布団が好きな方には良いですが、逆に固めの敷ふとんがお好みの方には、大変不評のモノになってしまいます。ご注意下さい。
お手入れについて
綿(コットン)布団の日常の手入れ方法を教えてください。
綿(コットン)布団は、天気の良い日には、午前10時から午後3時位の間に、裏表それぞれ一時間程日干しをしてください。吸収した湿気を放出してふっくらとよみがえり、弾力性、保温性をとりもどします。また、布団のカバーはこまめに洗濯をしてください。
ふとんを干す場面を頭の中にイメージしてみてください。
パンパンとふとん叩きでふとんを叩いている場面を思い描いた方が多いのではありませんか。でも、 力まかせにふとんを叩くのは、表の生地はもちろん中のわたをいためてしまいます。
ストレス解消にはいいかもしれませんがパンパン叩く音は、 他の人にも迷惑になります。いままで叩いていた人は、ふとんの寿命を自ら短かくしているのです。
さっそく今日から叩くのをやめてふとんをいたわってあげてください。 ブラシで軽く表面のほこりを払うだけで充分です。
またなかなか干せない場合は、敷いたままにせず、敷布団を二つ折りにしていただき裏面の湿気を抜いてあげるようお願いします。
敷布団の普段のお手入れ・畳み方について梅雨や雨続きで外やベランダで干せない場合は、どうしればいいの?
日干しがベストですが季節や地域によっては、容易に日干しが出来ない状況もあります。そのような時は、布団乾燥機のご利用をおすすめいたします。湿気を抜いた木綿わたの敷き布団の寝心地は最高です! 「眠むの木」では取り扱っておりませんが一家に一台は有れば非常にお役に立つ物と存じます。
日干しに関しましては、直射日光の紫外線による殺菌作用は期待できますが、逆に生地自体にもかなりの負荷がかかります。過剰な日干しは、生地の損傷を早めますのでご注意下さい。晴天時、裏表各一時間ほどの日干しをお勧めします。
綿わた布団を購入する時、どんな点に注意したら良いでしょうか
選ぶ際には、まず品質表示ラベルで詰めものが「綿(コットン) 100%」であるか、綿とポリエステルとのミックスであるかなどを確認し、さらに全体の仕上がり状態などの外観を確認してください。
また、綿(コットン)布団わたには、かさ高や弾力、白さなどの品質によってJIS規格の商品もあります。品質の良い綿(コットン)布団は、打ち直しによって再生することも出来ます。綿100%の詰めものは、保温性や吸湿性、弾力性等に優れており、また綿とポリエステルのミックスは、かさ高性、弾力性に優れております。
同じように見えていてもどうしてこんなに値段の差があるのか?
単純明快!!それは「綿の腰」詳しくはこちら綿100%、綿とポリエステルのミックスも、どちらもベースになっている綿の品質が決め手となります。また、綿とポリエステルとのミックスの割合は、一般的に掛け布団の場合は、綿とポリエステルが50%ずつ敷き布団の場合は綿が70%、ポリエステルが30%くらいです。
それ以上ポリエステルの混合率が高くなると木綿わたの風合いが損なわれてきますのでご注意ください。
綿(コットン)布団はどれ位の期間くらい使えるのでしょうか?
使用している布団が、日干しをしてもかさが回復しなくなったら打ち直しをする時期がきたと考えてよいでしょう。良質の綿花を使った綿(コットン)布団は、打ち直し(6年前後に一度)や、丸洗い(業者によるクリーニング/3年前後に一度)をしながら使用すると快適にお使いいただけます。
綿(コットン)布団の打ち直しについて教えてください。
綿(コットン)布団の打ち直しは、長年使用して硬くなったわたを機械で解きほぐし、ふっくらとよみがえらせる加工です。加工段階で、わたの繊維が短くなり重量が減りますので新しいわたを足すとともに布団生地を新しいものに替えて仕立て直すものです。
一般的に6年前後で打ち直しその間に1度の丸洗いをお勧めします。
わたの打ち直しの工程をこちら綿布団を日干ししてもふっくらしないか、どうしてでしょうか?
良質の綿わたが詰められている敷布団でもご使用後4年前後で、日干しをしてもふっくら戻り難くなります。原因は、寝汗に含まれる微量の塩分や脂分が、木綿わたの繊維に絡みつき機能の劣化が生じている結果です。そんな時は、専門業者による丸洗いで機能の復元がみられます。 (ご自宅での丸洗いは不可)
また、綿(コットン)布団は長い間使用していますとヘタリが生じます。わたにも寿命があり日干しをしてもふっくらしなくなったのは、わたそのものが相当傷んでいる可能性があります。 その場合は、打ち直しで布団の弾力を戻し、同時に訂正な量の新しい綿を補充して仕立て直し・リフォームされる事をおすすめします。
綿(コットン)布団はクリー二ングができるでしょうか?
現在は布団を丸洗いすることができます。こすれや汗による塩分、雑菌などを洗い流すとともに付着したダニを死滅させるなど丸洗いによって衛生的にお使いいただけます。
ただし、クリーニングする場合には専門業者か寝具専門店にご依頼ください。ご家庭での水洗いは、ウォッシャブルと表示してある薄いもの以外はお避けください。
洗いに関してはこちら収納方法について
綿布団を長期間収納するときの方法を教えてください。
長い間保管する場合は、日に干してから通気性の良い押入れの上段に保管してください。 また、「眠むの木」では、真空パック・布団圧縮袋のご利用は、あまりおすすめしておりません。
「眠むの木」としてはお布団だけの事を考えれば圧縮袋はあまりお奨めいたしません・・・ が、押し入れのスペースが問題。
どうしてもという場合は、よく1/4ぐらいで…とパンフレットに書かれていますが、★ご考案者の方から、ご連絡をいただきました。出来れば1/2程度までにされる事をお勧めしますとの事。あまりペタンコにされると、長期間の保管の場合は、やはり素材によって差がありますが、もどりが悪くなる場合もございますのでご注意ください。
綿布団は地球環境にやさしいと言われますが、なぜですか。
コットンは自然の中で生産と還元を繰り返す植物繊維です。地球上の綿畑で1年間に18億トンの二酸化炭素を吸収し、13億トンのきれいな酸素を生み出し、大気の浄化作用を行い地球を守る一翼を担っています。また、コットンはリサイクルにも最適な繊維です。